あたまにつまった石ころが


あたまにつまった石ころが

久々の更新です。今月はちょっとゆるっとやっていこうかなと思ってます。


さて、この本は赤木かん子さんの「児童書・子どもの本総解説」で知りました。

文章はキャロル・オーティス・ハースト、絵はジェイムズ・スティーブンソン、出版社は光村教育図書です。
フィクションではなく、ノンフィクションの絵本というところがミソですね。
今まで紹介した本の中でいうとのっぽのサラが近いかも。
ノンフィクションといっても、著者の父親の話を絵本にしているので
伝記とかそういうかたさはないです。


大人の人は、小さい頃好きだったことって、おぼえていますか?
この本の主人公は、石ころを集めるのが好きでした。
たぶんかなり好きだったんでしょうね。周囲の人から
「ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」
って言われたくらいですから。

ちなみに、この『あたまに石ころが詰まっている』というのは
アメリカ英語の表現で言うと、あんまり頭がよくないよ、ってことみたいです。
で、この表現が、この本の中では繰り返し出てきます。

大きくなって、何をしたいと聞かれたら
「石とかんけいがあることだったらいいなあ」
といつも答えますが
「石ころじゃあ、金にならん」のです。
彼は大学に行かず、石と関係ない仕事につきます。

でも、やっぱり、石ころを集めるのはやめていません。
仕事は繁盛したり、大恐慌でうまくいかなくなったり。
やがて家を売って別の場所に引っ越し、仕事を探さなくてはならない時期がやってきますが
その時も石は大事にはこばれます。

彼はいい時も悪い時もいろんなことを言われますが
たいてい
「そうかもしれないな」といって逆らうことをしません。ただ、聞き流すのです。
そして、いつもポケットには石ころが入っています。

仕事が見つからない日は博物館に行きます。
そこで博物館の館長をしている女性と知り合います。
石がきっかけで、博物館の夜の管理人の仕事をすることになります。

管理の仕事をしながら
石をみがいたり、ラベルをなおしたり。
それらはしてほしいと頼まれた仕事ではないのですが
石が好きだから、せずにはいられなかったのだと思います。

そうしているうちに、館長さんが理事会にかけあってくれて
彼は石の専門家としての仕事につけるようになりました。
石にかかわる仕事をするようになったのです。


私の好きなある本に
『好きなことを仕事にしようって、みんな言いすぎなんだ。その前に好きなことをしようなのに』
という文章があって、わたしはその部分に大きくうなずいたんだけど
この本にも同じような精神を感じます。

お金になるとかならないとかじゃなく
損得なしで好きなことがあるって、とってもいいこと。

主人公は最終的に仕事になったけれど
でも、これが仕事にならなかったとしても
一生石は好きで、集めたり調べたりしていたと思う。
それで稼げるのは彼にとっても周囲の人にとっても幸せだったけど
稼げなくても(別の仕事で家族を養ったとしても)、彼はやっぱり幸せだったと思う。

好きなものを持ち続ける強さとか幸せとか安心感とか
そういうものをこの絵本から感じます。


絵について言うと、ソフトタッチの水彩画。
ちょっとバーニンガムっぽい感じ、といえばわかるかな?
時がたっても古く感じないタイプのタッチです。
落ち着いた文章によくあっています。



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双子の星・その2

ちょっとお休みしてしまいました。
その間は
なんとなくぼーっと過ごしてしまったんですが
考えてみれば、ブログの内容整理とかすればよかったかも…。

ま、ぼちぼちいってみます。


双子の星 (日本の童話名作選)双子の星 (日本の童話名作選)
(1987/11)
宮沢 賢治遠山 繁年

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前回涙目でロクに紹介できなかった双子の星ですが
うちの押入れにも眠ってたんでした。。。
挿絵は遠山繁年さん。水彩画で描いています。

物語の説明からいきましょうかね。
ふたごの星の名前はチュンセ童子とポウセ童子といいます。
夜に一晩中、空にあるお宮で笛を吹くのがお役目です。
ふたりはいつも一生懸命おつとめをはたしていました。そんなある日の出来事です…。

という感じで、二編のお話が入っていますが
続きがもっとあってもおかしくない感じですね。


絵は、うん、なんというか
童子=子ども
なんですよね。
わたしのイメージだと
普通の子どもというよりは天使に近い感じがしているので
普通のふたごちゃんな童子たちには
思い入れが今ひとつ持てないです。。。

繊細というよりも大胆な絵なので
そこも好みではないのかも。
でも、色遣いはいい感じです。
淡くて
宮沢賢治の物語の、いい意味での不確かさが
生きていると思います。


それにしても、前回も今回も
挿絵がちょっと子どもっぽいかな?
もっと大人向けの双子の星があってもいいように感じます…。

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今日は

双子の星・その2を書くつもりだったのですが、眠くて…。
明日に回します。。。
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かんちがい


かんちがい (絵本アフリカのどうぶつたち第3集・草原のなかま)

じひびきを紹介したことありますね。吉田遠志さんのアフリカ絵本のシリーズです。
サイの物語ですが、ゾウのシリーズのスピンアウトといってもいいかもしれません。


サイの親子がいます。おかあさんはよこはらにおおきなきずがあります。
その傷はいったいどうしてついたのでしょうか…
というお話。

動物は視覚や嗅覚に優れていると思ってたのですが
あかちゃんだとそういうのが鈍いのかもしれませんね。
そこから起きた事故でおかあさんに傷ができてしまいました。

野生でけがは命取りです。これがひどくなったら・・・と心配になりますが、意外な手助けがありました。

自然のバランスの素晴らしさを感じさせるお話です。やっぱりシリーズ全巻あるといいなー、と読みなおしたくなりました。

 







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ティッチ

ティッチ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)ティッチ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1975/04)
パット・ハッチンスいしい ももこ

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以前にも紹介したことのある、パット・ハッチンスの絵本。
この「ティッチ」はハッチンスにしては珍しく
単純に文章で書いたことをそのまま絵であらわしています。

ロージーのおさんぽなどを先に読んでいると
ちょっと残念に思うかもしれませんね。


物語は
すえっこティッチの話。

おにいさんは一番大きく
おねえさんはそのつぎ
ティッチは一番小さいのです。
ということがいろんな持ち物をつかって表現されています。
まあ、兄弟の力関係でよく見られるシーンかもですね。

それが最後のもちものでくずれて…


単純なお話ですが
それだけにごまかしがなく
なんども繰り返し読まれるのだろうな、と思います。

一人っ子ちゃんよりも
きょうだいのいるうちで
楽しまれる本ではないかと思います。


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Author:しろいまちこ
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絵本を中心とする訪販の会社にいたこともあり
本人フツーのつもりなんですが、どうもマニアにつま先をつっこんでるようです。

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