ワタシノスキナコドモノ本
絵本からYAまで、さまざまな子どもの本について語ります。ジャンルも対象年齢も内容もオールミックスのカオスでごめんなさいませです。
はははのはなし
はははのはなし (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん)
かこさとしさんの理科系の絵本は
クラシカルですが
読み物から理科(科学)の世界に入るためには
とってもとっつきがいいのでおススメです。
この「はははのはなし」
今はもっと専門的に
歯とは、とか、虫歯とは、なんてことを説明している絵本もいっぱい出てると思います。
でも、最初に出会う一冊は?
って考えると
わたしはやっぱりこの本をおススメしちゃいますね。
なんでかって
コワくない
からです(笑。
子どものころ歯医者で大泣きした経験からすると
歯医者がコワくなるような歯の本は勘弁してほしいです。
でまあ、読みやすくって
理屈っぽくなくて
でも説得力がある本というと
これかな、と。
全国の歯医者さん
子どもさんがくるところでしたら
この絵本は一冊待合室に置いてください。
って、心からお願いしたいです。
カイコ まゆからまゆまで
![]() | カイコ―まゆからまゆまで (科学のアルバム) (2005/03) 岸田 功 商品詳細を見る |
あかね書房の科学のアルバムは、初版がかなり以前に出たのだけれど
全巻の数が減りつつもずっと残っている
質のいいシリーズです。
この「カイコ」を読んだとき
いちばん驚いたのは
「カイコは昆虫の家畜である」と
繰り返し書かれていたことでした。
生態を読んでみると
たしかにその通りです。
ガは飛べないうえ、卵はどこにでも産んじゃうし
生まれたばかりの幼虫は、きざんだ桑の葉じゃないと食べられません。
自然では生きのびられない生態になっているというのは
家畜としか言いようがない状態です。
こういうことって
たぶん、普通の図鑑だと見落とされがちなことだと思います。
図鑑というのは種類を多く紹介することに重点を置いているので
生態についてはひととおり書いてあれば良し、になりやすいのですよね。
生き物に関してはたまごからたまごまでとか
たねからたねまでの
一生の生態を中心にして
物語的に語りつつ
写真を多用してわかりやすく説明している
このシリーズ。
種類以外の知識というか
理科的な感性を深めるために
読んでおいて損はないと思います。
じめんのうえとじめんのした
![]() | じめんのうえとじめんのした (福音館のかがくのほん) (2000) アーマ E.ウェバー藤枝 澪子 商品詳細を見る |
日本で出版されてから40年の絵本です。
海外の初版は…?と見ると1943年でした。ひょえ〜、65年前?
すごい!
世界を地面の上と下とに区切って
動物は地面の上に住んだり地面の下に住んだり両方に住んだりしているけれど
植物は地面の上と下と両方に伸びていきます。。。
という説明からはじまり
その中でも成長のしかたのちがいなど
おおきな区分でわかりやすく説明していきます。
ちいさいころこの本を読んで
そのあと地面を掘って
植物の根の違いを実際に感じたことがあって
とても感心したのを覚えています。
色遣いも、文章も
とても地味ですが
長く残って読み継がれるのにふさわしい
素朴さとていねいさであふれている絵本です。
絵とき ゾウの時間とネズミの時間
![]() | 絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集) (1994/04) 本川 達雄あべ 弘士 商品詳細を見る |
本も食事と一緒で、バランスがいい読み方ができるといいよね。
ということで、久々に理科系の絵本です。
こうなると福音館書店、独壇場とまではいかないけれど
やっぱり強いなー。
動物生理学の先生が書いた新書を下敷きにした絵本なんですが
これが、新書よりもさらにわかりやすくて面白いんだからまいります。
新書って、そもそもとっつきやすい書き方と内容でしょ?
それを絵本にしちゃって、もっとわかりやすくしているわけで
しかも軸がぶれてたり、エッセンスがへんに薄まってたりしないんだ。
傑作だと思います。うん。
ガリバーは小人の何倍食べるのか?
みたいなナンセンスから始まって
動物の大きさと食べる量の違いなどを解説していく。
小さいメリット
大きいメリット
小さいことと大きいことの違い
でもそれはほんとに違うってことなの?
と、どんどん流れていく話を通して
ぜんぜん違うように見えても、相対的に見るとどうなんだろう?
っていうところに話が流れていく。
本を読んでいる時間は短いんだけど
その内容を通して
新しい視点を得ることができる
そんな絵本だと思う。
ま、大人も子どももいちど読んでみてください。
ぜひ!
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