しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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アバドの楽しい音楽会

アバドのたのしい音楽会 アバドのたのしい音楽会
(1989/10)
クラウディオ アバド、パオロ カルドニ 他

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画像がないのはとても悲しい…

音楽つながりでいうと、オーケストラの105人 なんだけど
この絵本はわりと正当に音楽の説明をしているので、お勉強的な絵本ですね。


文章を書いているクラウディオ・アバドさんって
けっこう有名な指揮者で、CDとか、いっぱい出てます。


この本では、彼の小さい時の音楽とのふれあいから話が始まります。
子どもの頃の思い出、音楽が彼や彼の家族にとってどのようなものであったかを語り
そのあと、演奏の種類や指揮について、楽器の種類などの
専門的な話に移っていきます。
この流れは読んでいてあまり違和感を感じないスムーズな流れです。

説明も難しい言葉をつかわず、基本的なことがらや簡単な歴史などを交えているので
そこらの雑学書よりもよっぽど読みやすいです。


そして何より絵がステキ。
シンプルでやわらかい線と色、それなのに楽器のイラストは精巧で緻密なラインで描かれていて
イラストの人が二人いるのじゃ?と思うほどです。


音楽と言えば「のだめカンタービレ」ですが
たとえばマンガを読んで
クラシックや楽器についてもうちょっとわかると面白いんだけどなー
と思うときは
この絵本におまかせです。
これがザ・基本って感じ。


物語というよりはエッセイ&解説書の趣があるので
小学校、うーん、中学年くらいからかなぁ。
大人の方が面白く読めそうな気がします。


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いい児童書のカンタンな選び方

本の紹介を延々と書いていますが今日は何を紹介しようか迷って決まらないので
意識を変えて
本の選び方のメッチャかんたんなガイドラインなどを。


子どもにいい本を読んであげたい、でも、いい本ってどんなの?
と、本屋さんで迷った時は、本の最後の方にある「奥付」を見てみましょう。


たいてい一番最後のページ
本によっては表紙カバーの折り返しのところに書いてあったりもします。
本のタイトルや著者、出版社名や出版された日など
その本のデータ的なものが書いてある部分のことです。


そこの一番最初に出版された日(初版)を見て
20年以上前の日付ならたいていはOKです。


二十歳を過ぎてる成人になった本というのは
それだけ読み継がれているということ。
ずっとある程度以上売れ続けて、なおかつ
読んでもらった子どもが、自分の子どもにも読みたいなと思う本である可能性が高いです。


以前、本の販売の仕事をしてた時
理科系・社会系の本について
「20年前の本だと、新しい情報がのってないのではないか」
という質問を受けました。
そのころはうまく答えられませんでしたが
最近になってやっとわかるようになりました。


そもそも子どもむけの本は
理科的・社会的な情報がのっていても基礎的な部分。
基礎的な部分が覆されるようなコペルニクス的転換って、あんまり起こりません。
それに、もし起こったとしたら…
新版を出すとか、その部分を修正、もしくはちゃんと追記してくれる良心的な出版社かどうか
ってとこで判断できますよね。

なので、「新しさ」を追及する必要はそれほどないと思います。


自分の好みと違うな~
と思った場合は、購入しないで
タイトルや著者、出版社などをメモしましょう。
私はよく携帯のメモ帳にちゃこちゃこ入力しています。


そして、近所の図書館でその本を探して読んでみるのが一番です。
意外な発見の本にめぐり会えることもあるかもです。


このブログを見てくださった方が
新しい好きな本を見つけられますように☆




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ジェインのもうふ

ジェインのもうふ―アメリカのどうわ ジェインのもうふ―アメリカのどうわ
(1971/03)
アーサー=ミラー、アル=パーカー 他

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自分が子どもで成長している途中って
大きくなるのがどういうことかピンとこないのじゃないでしょうか。
周囲の大人の人に「大きくなったわねぇ」って言われても
私はよくわかりませんでした。


そんな頃にこの本を読んで
大きくなるって、こういうことなんだ
って、なんとなくだけど理解できた本です。


主人公のジェインは小さい頃からずっと好きな毛布があります。
ピンクのきれいなベビー毛布。
いつも毛布があればごきげんで
赤ちゃんのころの「もーも」という呼び方を
大きくなってもしています。


1センチ1センチ背が伸びて
できることが増えていって
成長しても「もーも」が好きなことは変わりません。
大きくなって、忘れてしまうことがあっても
思い出すと、やっぱり「もーも」が欲しいのです。


「もーも」を忘れてしまうこと
思い出した時の反応
少しずつ変わっていき、ジェインは成長していきます。


ジェインが大きくなるのと反対に
どんどん小さくなって、ぼろぼろになる「もーも」。
そして、やがて
ジェインの手元を離れていくのです。


「もーも」を使って
ジェインの成長を描いた
美しい作品です。


子どもの頃に読んで大好きだった
この本の著者がアーサー・ミラーだというのに気付いて驚いたのは
大人になってからでした。
マリリン・モンローの旦那様だったことのある人で
写真は見たことあったんですが、作品は読んだことがないと思い込んでいたんですが
こんな有名な子どもの本を書いていて
しかも、ずっと昔に読んでいたなんて!


挿絵のアル・パーカーについては知らないのですが
赤ちゃんから成長したジェーンまで
姿やいろんな表情の描き分けが見事で
子どもが好きでよく見ている人なんだろうなぁと感じます。
この本も、カップリングを変えることが想像できない本のひとつです。

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ピーターのくちぶえ

ピーターのくちぶえ (キーツの絵本)ピーターのくちぶえ (キーツの絵本)
(1974/02)
エズラ=ジャック=キーツ、きじま はじめ 他

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私はいい年していまだに逆上がりができないのですが
(そして、この年でできないということは、たぶん一生できないと思うのですが)
もしもできるようになったとしたら、こんな感じなのかなぁと思います。


ピーターは口笛を吹くことにあこがれて、いっしょうけんめい練習してるのですが
なかなか吹けるようになりません。
ほっぺたがくたびれるくらいふいてもだめなんです。


とちゅうで違うことをしてあそんでみたり
お父さんのつもりになったりしながら
口笛の練習をします。


そうしたら、急に口笛がなったんです!
特別にコツがあるわけでも
その時に限ってなにかを心がけたわけでもありません。
ただ、なったんです。


うれしいピーターは、うちに帰ってお父さんとお母さんと飼い犬のウィリーに口笛をきかせます。
みんなピーターの口笛が気に入りました。
ピーターはお使いに行く時もお使いから帰る時も口笛をふきどおしでした。


体で覚えることは
繰り返しているうちに急にできるようになって
一度できるようになったら、そのあとはずっとできる。
そして、それはすごく楽しいこと。


そんな体験的な楽しさが
すごくよく伝わる絵本です。

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芋の葉に聴いた咄


坂田靖子セレクション (第5巻) 芋の葉に聴いた咄 潮漫画文庫

堤中納言物語でも紹介した坂田靖子さんのマンガ、こちらは原作なしのオリジナル作品です。


なにで紹介されたのか、じつはあまりよく憶えてないのですが
この本の中にある「葛の歯」という作品を読みたくて買ったので
たぶん「陰陽師」のシリーズを読んでた頃だと思います。


安倍晴明というのは、どの本で読んでも
キレ者のアヤシイ雰囲気、で、たいてい美青年なんですが(笑
この作品では『キレものの学者である』と書かれているわりには
なんとなくとぼけた雰囲気があります。
(坂田さんのマンガって、全体的にそうなんですけどね)


で、母親がキツネだという説について書いているんですが
狐を助けたことがあり、その母狐が
「母がキツネだ」という噂を嫌がっている晴明に話しかけて
『私が母親になってあげれば、ウソじゃなくなりますからウワサに腹も立たなくなりますよ』
と言うんですね。
ものごっついヘンな理屈ですが、このお母様
腹が立たなきゃそれでいいのです
って、なんかすごい説得力なんですよ。
思わず一緒に納得してしまいました。。。


他にも「雪笹」「味噌ひとなめ」など、不思議な平安時代の話が全部で6編入っています。
私は「虫合わせ」が好きです。

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クラバート

クラバートクラバート
(1980/01)
オトフリート=プロイスラーヘルベルト=ホルツィング

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なんどか挫折してやっと書けます。。。


プロイスラーというと、よく知られているのは
大どろぼうホッツェンプロッツのシリーズだったり
小さい魔女だったりと
どれもわりとユーモラスなタイプなのですが


その感覚でこの本を読もうと思うと
大間違い
です。


ファンタジーというくくりにするには暗くて重く
やっぱりこれは黒魔術なんだなぁと感じます。
最初はそれほど深く考えていない主人公がいつの間にか深みにはまっていく。
ただ、魔術にはうまみというか利点と感じられるところも確かにあるし
抜け出すこともうまくできない。
最初は少年だった主人公クラバートが
三年かけて青年になる様子や内面の成長を含めた変化
周囲の人々のことなど
きめ細かに描かれています。


緻密さと複雑さがいかんなく発揮されたこのストーリー
作者が一度挫折して中断したというのもうなずけます。
それくらい魔術的な密度が濃く、そこから抜ける光をあらわすのは大変だったのではないでしょうか。
ラストでクラバートが助かるシーンは短いのですが、とても印象的です。


時間と気持ちに余裕があって、濃い物語を読みたい活字中毒的な人におススメです。
小学校高学年以上じゃないと読み進めるのはキビシイかもしれません。

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おいしい話


おいしい話 (Little Selectionsあなたのための小さな物語)

私の記憶によると、このアンソロジーのセレクトをしている赤木かん子さんは
児童書の同人誌で「本の探偵」をして有名になった人で
ヤング・アダルトという言葉を広めた第一人者だと思う。


いわゆる思春期、フィットする読みものが少なくなるお年頃に
「こんなのがあるよー」
という発信はビビッドに響いたのじゃないかな。
(もしかすると、もっと恩恵を受けたのは、その世代よりも児童書好きな大人かもだけど)


で、この人は、デビューが本の探偵なくらいだから
とにかく途方もなく児童書系に詳しいのである。
しかも活字だけじゃなくマンガ読みでもあり
その知識があますとこなく披露されたアンソロジーのシリーズが
ポプラ社からだいたい年に1度くらい
出版されている。
今日の本はその最初のシリーズ「あなたのための小さな物語」のうち、第6巻である。


いやー、長い前フリだった。

ってことで、やっとたどりついた「おいしい話」。


収録されているのは6話
パン、ブリ大根、酒に料理全般…
なにしろ全編おいしい話で、おなかがすいた時には読めない本だ。

アンソロジーだから、知ってる話も知らない話もテーマに合わせた気分で
楽しく読めるし、初めての作家に出会えたらめっけもの。
読み終わった後で、作家読みをして、作者の別の作品を追いかけてみるのも楽しいだろう。

それぞれの作品の前に、かん子さんのちょこっと紹介がついている。
著者を知らない時はこれを読むのも参考になる。

しかし、おいしい話だと
自分でもアンソロジーを組めるかもと思うくらい
あれもこれも入れてほしかったー
となるのは
食い意地の張った私ならではなのかも。。。

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まえむきよこむきうしろむき

まえむき よこむき うしろむきまえむき よこむき うしろむき
(1990/05)
鈴木 まもる

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ああ、これも表紙の画像がない…。


タイトルどおりの絵本です。
いろんなものの「まえむき」「よこむき」「うしろむき」をそれぞれ描いています。
それだけなのに、なんでこんなにユーモラスなんでしょう。


自分たちは、見たつもりでいるだけで
じつはあんまりちゃんと見ていないんじゃない?
と思ったり、
いつも高い目線から見ているから
同じ高さまで目を下げてみると
こんなふうに見えてるの?
と思ったり。

くりかえす「まえむき」「よこむき」「うしろむき」を見て
笑って本を読み終わったあと
なにか近くにあるものを持って
「まえむき」「よこむき」「うしろむき」を
確かめたくなっちゃいます。

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