しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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絵本の読み聞かせについて思うこと

よく、「○歳の子に読み聞かせる絵本を探しています」

とか

「○歳なのでそろそろ絵本を読んであげようかと思います。どんな本がいいですか?」

という質問をネットで見ますが

そのたびに答えられず、立ち止まってしまう自分がいます。


というのも、お知り合いではない人に熱く語ってもねぇ…と思っちゃうから。

でもまぁ、それがたまってきたので

この辺で大声の独り言いってみます。



自分の子どもはいませんが

絵本・児童書の販社にいたことがあるので

まあまあたくさんの子に絵本を読み聞かせています。

園の先生たちと違うのはたいていマンツーマンなことですね。

1対多数ではないので、その分子どもさんの個性が肌で感じられて面白かったです。


んで、その経験からすると

「○歳でひとくくりにするな」

というのが上記2件の質問に関してのワタシの答なわけです。

ネットで説教になっちゃうのはまずいですよね、やっぱり。


上記の質問だと順番が逆になりますが

絵本の読み始めの時期

これは

早ければ早いほどいい

です。

極端な話、もうわかってるのかな、顔を見てるよ~

となったらオッケー。

首がすわってたてだっこができるようになって

笑うようになった時期が最高ですね。

読んでもらって笑うようなら、

その絵本は気持ちいい、その子が好きな絵本です

って、読み手に伝わります。


理解できないから意味ないでしょ?

って思う人多そうですけど

絵本は内容を理解するよりも

絵を見て、気持ちのいい響きの言葉をいっぱいきかせてもらうのがいちばんです。

ことばのリズムのいい赤ちゃん絵本なら

すぐに読み終わりますから、読み手も疲れないですしね。

話しかけの延長の感覚でするのが一番です


そして、早くに絵本になじませることの大きなメリットは

大人が絵本を読むじゃまをしないようになる

のです。これね、すっごい楽なんですよ、マジで。


ここでつまずく方の話、けっこう聞きました。

1歳くらいになって、言葉が理解できるようになってきたみたいだから…

って絵本にいこうとすると

子どもは、自分で動くことが楽しいのと

絵本を読むという行為がわからない

大人が本を持って絵を見せ、ページをめくる動作と

語ってもらっているお話がつながっていることが理解できない

のとで、手を出したり、ページをめくったりして

読み聞かせをうまくできなくなっちゃうんですよ。


ただでさえ初めての絵本読み

慣れてないのにそんな抵抗にあってしまっては

労力がものすごい必要になりますよね。てか、読む方がいやになりそう…。

かといって

「大人しく聞きなさい」

なんてったら

本嫌いになりかねませんし…。


この時期に始めるなら

タイミングを見ながらちょっとずつ、が大事です。

お子さんの個性によって集中して聞いてくれるタイミングが違うので

「○○なときがいいですよ」と安易には言えません。

(そういう「答えはひとつ」的なアドバイスができるならどんなに楽かと思いますけどね~)



…ああ、説教がとまらない。。。

えー、明日に続きます。

明日は

「○歳なのですが…」で質問を終わらせないでくれよぅ!

という話でもいきますか。









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おじいちゃん

おじいちゃん/ジョン・バーニンガム
¥1,377
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子どもと祖父母の本をかいた本はいろいろありますが

この絵本は余白で語るというか

文字にならないものに多くを込めた作品だと思います。


あそびにきたまごむすめとおじいちゃんは、いろいろな時間をいっしょにすごします。

まごむすめのあそびにつきあったり、一緒に歌ったり、ときにはちょっと気まずくなったり。


文章は二人の会話のみなので


時がたち、季節が変わる様子は絵を見て感じとることになります。

春に始まった物語は冬になり

それまで外で過ごしていたのですが

「おじいちゃんは きょうはそとであそべな」くなりました。

薬があるところを見ると、病気なのかもしれません。

ふたりは部屋でいっしょにテレビを見ながら話しています。


つぎのページ

まごむすめはひとり、空のソファを見つめています。

おじいちゃんが坐っていたソファです。


文章はありません。

けれど、絵の中に感じられる空白で

おじいちゃんがいなくなってしまったことが感じられます。


死という言葉は一度も使われません。

けれど、たくさん書かれた文章よりも雄弁に

この絵本は

人が亡くなるというのがどういうことかを

教えてくれているような気がします。


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カメレオンの呪文 魔法の国ザンス1

カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫 FT 31 魔法の国ザンス 1)/ピアズ・アンソニイ
¥840
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自分って、自分の価値ってなんだ?

と思っちゃう時ありますよね。

そんなときに私はこのファンタジーを読みたくなったりします。


ザンスの住人は、だれでもが魔法の力を持っているか魔法的存在であるかのどちらかです。

それがたとえばつむじ風を起こす、というようなあまり役にたたない才能だとしても

魔法の力を持っているのには変わりないわけで

そんな中、自分の魔法の力がわからない主人公のビンクは

大変肩身のせまいうえ、危機的状況で毎日を過ごしています。

というのは、ザンスの住人は25歳になるまでになんらかの魔法の力を発揮せねばならず、それができない場合はザンスを出ていかなくてはならないからです。

ビンクはもうすぐ25歳。なんとかして魔法の力をみつけなくては。

というわけで、そのために旅に出ることになります。。。


ザンスはシリーズでもう18巻でているのかな?

いろんな主人公がいろんな目的で旅に出ます。

理由も行き先もすることもさまざま。

でもみんな、その中で自分の資質に気づきながら目的をはたしていきます。

なんつーか、自分クエストな小説なんですね。


主人公はたいてい、旅に出ながら

自分はヒーローっぽくないなぁと思います。

困難に出会って、ひーひー言ったり解決が全然かっこよくなかったりするからです。

失敗したと思うこともたびたび(でも結果ハッピーエンドになるんだけど)。

共通しているのは

みんなフェアな解決を求めて、ずるい手段を使わずに目的を達成すること。

自分の良心に素直です。


悩んでも自分以外の者にはなれない

自分でいて、正直にいて、なんとか道を見つけていく。

大人も子どもも、このシリーズの中ではそれを貫いています。

だから安心して読めるし、元気が出るんだと思います。


ちょっとだけ元気や自信がない時読んでみるといいかなという一冊です。










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ぜったいたべないからね

うーん、リンクがない。

同じ著者の違う本はいっぱいあるのになぜだ…。


ローレン・チャイルドという作家さんの作品です。

2001年度のケイト・グリーナウェイ賞をとった作品。


おにいちゃんといもうとの話。

めんどうをみて、お昼を食べさせてあげてね

なんて頼む方のパパとママはかんたんにいうけれど

妹は好き嫌いがはげしいんだから、食べさせるのだって大変なんだ

というお兄ちゃんは、ある日、名案を考えつきました。。。


という内容。


さて、お兄ちゃんはどうやったかというと

たべものに違う名前をつけちゃうんですね。

人参を「木星からきた えだみかん だよ」

とか

豆を「地球の反対側からきた あめだまみどり だよ」

とかいっちゃいます。

妹はなんとなくそれにのせられて

ひとくちふたくち食べてみちゃうんですね。


食べ物の翻訳のセンスはさておいて

(あんまりおいしそうな響きが感じられないので)

イメージがよくないとか、食わず嫌いとかがあるときは

この絵本を読んでみて、子どもが気にいったら

そんなふうに食べ物に新しい名前をつけてみるのもたのしいかも。


ただ

好き嫌いをなおすために

この絵本を読んであげよう

なんて使い方はしないでほしいです。

それって多分子どもに伝わって

この絵本自身も嫌われちゃうと思うから。


しかし

こども二人でお昼にお留守番っぽかったり

人参や豆なんかがそのまま出てくる食事だったり

微妙に雑なシチュエーションがちょっと残念。

作者の他の作品がどうか、読んでみて面白かったらまた紹介します。

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あまがさ

あまがさ (世界傑作絵本シリーズ)/やしま たろう
¥1,260
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この絵本は海外で先に出版されている

逆輸入の絵本です。

翻訳というか、文章は

日本で出版となった時、著者の方が書きおろしたようですが。


やしま・たろうは戦時中にアメリカ(だと思った)に亡命した作家さんなんですよね。

色えんぴつを使って描かれているせいか、色遣いや質感が

あまり当時の日本っぽくない感じです。



モモちゃんという女の子が

長靴とあまがさをはじめて買ってもらってから

雨が降って、それを初めて使う日までのお話です。


が、この本は

エピローグのようなページがついていて

そこでは

「大きくなったモモはこのおはなしをすこしもおぼえていません」

と、続きます。


「おぼえていてもいなくても

はじめてあまがさをさした日、そして

はじめておとうさんやおかあさんと手をつながずに一人で歩いた日だったのです」

という最後の文章で

この絵本の対象年齢がぐっと上がったような気がします。


子ども目線で書かれていた昔と

大人が教える、忘れてしまった子どもの記憶が共存する

という

不思議な味わいの絵本です。



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おやすみなさいコッコさん

おやすみなさいコッコさん (幼児絵本シリーズ)/片山 健
¥780
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眠るのが大好きなワタシでも、眠りたくない時はあります。

たんに目がさえたとか、なにか面白いことがあるときとか。


ちいさい時は、あまりなかったような気がしますが

それはワタシの場合であって、眠りは個人差が大きいもの。

この絵本の主人公、コッコさんみたいに眠たくない日だってありますよね。


みんなが眠った夜

コッコさんは眠っていません。

おつきさまが話しかけますが

コッコさんは「ねむらないもん」とくりかえします。


でも、おつきさまとお話しているうちに

コッコさん、やっぱり眠くなっています。

だんだん布団にもぐりこみ、もって遊んでいたクマさんを置くようになっていますよ。


おにいちゃんも眠って

ふとんも眠って

くまさんも眠って


おててが眠って

がんばっていたコッコさんも

やっぱり眠りましたよ。



興奮してるわけではないけど

なんとなく子どもの機嫌が悪い夜に

ゆったりと読んであげたい絵本です。







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こめんぶく あわんぶく

こめんぶく あわんぶく (幼児みんわ絵本)/太田 大八
¥1,523
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民話って、子どもがある時期はまります。

そうなるととまらなくて

これは読んだ。次の民話、どんなのがあるの?

ってなり、図書館などの民話コーナーをはじから読んでいったりします。


民話はふしぎと

離れた地域なのに同じような話があったり

日本の民話と世界の民話で同じような話があったりして

人ってつながってるんだなぁと思います。


ほんとは布団の中でおばあさんとかが語ってくれるものなのかもしれませんが

今の時代は絵本になりますね。

語りの文化は減っているかもしれませんが

絵本という形で残っているのはよかったです。



さて、この「こめんぶく あわんぶく」

民話絵本のシリーズの1冊です。

(こういうシリーズ、最近聞かない気がするけど

まだちゃんと出版されているのかな?

回転絵本に負けるな、がんばれ! 応援します)


越後の方の民話だそうですが

読んでみるとまるで日本版シンデレラ。

継母にいじめられた美しい連れ子が幸せになるまでのおはなし。

シンデレラのような怖い部分がないのは

もともとなかったのか、それとも松谷みよ子さんが再話したときにカットしたのか?


太田大八さんがいかにも民話らしい色遣いの絵をつけています。

すごく深いストーリーというのではありませんが

日本と世界の共通の民話として

心の引出しのひとつになるよう、読んでおくといいかもしれません。






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草原のサラ

草原のサラ/中村 悦子
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のっぽのサラの続きの話です。


続編というのは、けっこう当たり外れがあって

ワタシは読む前にみがまえたりするんですが

どうやら作者のマクラクランさんも同じような考え方の人みたいですね。

サラの続編は考えていなかったそうです。


ところが、生き生きした物語を読んだ読者というのは

イマジネーションを働かせちゃうんですよね。

本の感想だけでなく、続編を期待するお手紙や

自分たちが考えた続編を送ってくる読者がいっぱいいたそうで

ファンに後押しされた形で

この本が書かれた、と

訳者のあとがきにあります。



サラは、パパと結婚しました。

ケイレブが繰り返し言ったように「いつまでもいつまでも幸せに暮らしました」

でしょうか?

おとぎばなしではない現実では、いろいろなことが起こります。

その

現実の続き

草原のサラ

に描かれています。


幸せに暮らしている家族にも

天候の不調はおとずれます。

メイン州は大旱魃におそわれ、井戸も池も

どんどん水が減っていくのでした…。



この作品では、結婚でひとつにまとまった家族が

また離れて暮らすことになります。

離れながらお互いのことを思う気持ちが

淋しく、そして切なく伝わります。


そのことによって、さらに結びつきを強くした家族の様子が最後のページに

とてもよく書きあらわされていて

家族っていいなと感じる作品です。

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