しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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これはのみのぴこ

これはのみのぴこ/谷川 俊太郎
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谷川俊太郎の詩の絵本です。



マザーグースに「これはジャックのたてた家」という詩がありますが

同じタイプの積み重ね歌とでもいうタイプのもので


これはのみのぴこ



のあとは



これはのみのぴこ

これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもん


というように、一文ずつ次々と内容が増えていきます。



黙読は面白くないのでぜひ音読をおススメします。

最初はゆっくり言えますが

どんどん文章がふえていき

なぜかページが進むごとにどんどん早口になっていきます。

一息で読みたくなるんですよね。

息継ぎはなるべく少ない数で!みたいになって

最後のページを読み終わると一仕事終えた気分になります。



私はマザーグース(そういえば、これ、谷川俊太郎さんの訳でした)の方を

子どもの頃に読んだので

ジャックのたてた家は暗唱できます。

のみのぴこもそうだろうなーと思い

お持ちの方に聞いてみると

やっぱりたいていのおうちが暗記して全文を言えるそうですね。

暗唱できるまえに、おかあさんが読み間違えたりすると子どもからツッコまれると聞きました(笑。



詩というと、なんかこう、教科書に出てくるような

ロマンチックだったり

アンニュイだったりというタイプの本を想像するかもですが

こういうユニークで楽しいのもまた詩なんですね。



和田誠さんのシンプルで飽きの来ない絵といっしょにお楽しみください。




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じひびき

じひびき (絵本アフリカのどうぶつたち第2集・ゾウのかぞく)/吉田 遠志
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吉田遠志さんのアフリカの絵本は15冊くらいあるのかな?

象やライオンのシリーズなどがあるのですが

この絵本は象のシリーズで、前作も後作もある続きものの真ん中くらい。

独立した一冊として楽しんでも、シリーズを順々に読んでもいいと思います。


旱魃にあったアフリカでのゾウたちの様子を書いた作品で

象の一族の様子や自然の厳しさを淡々と描いています。


動物が主人公の物語にありがちな擬人化がないし

象の生態もわかるので

動物好きな男の子だけでなく、多くの人におススメできる本です。


ただ、この本を読むときは一点だけ注意が。

前の作品を読まなくても話はつながりますが

終わり方が「おわり」というより「つづく」という感じなので

できれば次の作品(うろおぼえですが、たしか「ふるさと」のはず…後日調べて修正します)も

引き続き読むのがいいかなと思います。



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磯の貝に聴いた咄


坂田靖子セレクション (第6巻) 磯の貝に聴いた咄 潮漫画文庫


えーと、以前芋の葉に聴いた咄でも紹介しました坂田靖子さんのシリーズです。
ホントはひとまとめに紹介しちゃうつもりだったんですが、読みなおすとあんまり好きで、紹介せずにはいられなくなっちゃいました。。。


タイトルのモチーフになったのは、最初にある「春の磯」という作品。
蜃気楼のことをハマグリが見た夢とか、見せる幻、とか表現するのは中国だったかしら?
この話では、そのハマグリの夢に貧しい娘が巻き込まれます。


とはいえ、不思議なのは、この娘さん
ハマグリを拾ったりとかの手出しを一切していないのですよねー。
なのに、ハマグリが夢を見ている(らしい)ところを見たばかりに
その夜から夢につつまれてしまう…。


目が覚めたら豪華なお屋敷に住んでいて、召使いが出てきて、貴族のような暮らしになっている!
それなのに
起きたら貝を拾いに行って、海藻を干さなくちゃ…なんてリアルなことをのんびりと考えて
この夢が続くことを願わない
おっとりとした娘さん。


そこに都からの殿方が来て求婚されて、夢だからってんで、そのまま一緒に暮らしちゃいます。
そして40年後(!)、自分の身の上を話したとたん夢から覚めてしまうのです。。。


なのになのにこの娘さん、不思議な夢だったわー
と、40年前の生活の続きを素直ーに始めちゃうんですね。
どこまでおっとりしてるんだ!と、イラチのわたしは読んでいてビックリでした。
まあ、ストーリーとしては都からの殿方があらわれて
めでたし、めでたしなんですけども。
(余談ですが、娘さんが目覚めてから見た、そとの景色
「夜明け前の海が濃い紫色に横たわっていた」
という表現がものすごく好きです)



ああ、そしてまだ話したい
「化け物寺」
こっちは本のラストに入っています。


最初は普通のお寺なんですが
周囲に化け物があらわれる。
で、化け物ならこの寺だ
って、化けた狸がもちこまれたりして
どんどん化け物寺になっていくんですねー。


和尚さんはちょっと偏屈なところがあるのと
ものごとに動じないのと
やさしいのとで
化け物を拒否しないし
一緒にいる小姓(というのか小坊主…ではないな、小物、ですかね。とにかく少年です)も
化け物には動じないというか、むしろ面白がったりしちゃってて。


そんな日を過ごしているうち
なついた化け狸のせいで
人間の檀家で一番大きな家が文句いって抜けちゃったりして。
(でも、その和尚さんのタンカがかっこいいです。
「『化け物寺』けっこうじゃ! わしはたかだか人間だけのために寺をなす気はないわい!! 人間だけの寺をほしいお方は他を探されればよい」ってね)


困っても仕方がないといっているうち
どうも化け物と縁ができているみたいで
化け物の婚礼によばれたり
畑のものが戸口に届けられたりで
人間の檀家が減った割には暮らしていけそうな
のんびりした感じで話は終わります。



他のマンガも奇妙で面白いんですが
全体を流れる分け隔てのなさと、なんともいえないおっとりさに
ぷしゅ~~~と力が抜けながら
なんども読み返してしまうマンガです。

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ぶたぶたくんのおかいもの

ぶたぶたくんのおかいもの (こどものとも傑作集 (81))/土方 久功
¥840
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はじめてこの本を読んだときは悶絶しましたね。

だって、かわいくないのにかわいいんだもん。


表紙のように、ぶたぶたくん、なんつーかグロっぽい顔です。

そんでもって、口ぐせが「ぶたぶた ぶたぶた」って…。

お母さんが自分のつけた名前を忘れてぶたぶたくんって呼ぶようになってるって

シュールですわ。。。


そのぶたぶたくんが、おかあさんに頼まれておつかいに行きます。

その買い物もね~

顔の形をしたパンだったり、八百屋のおばさんの顔がこわかったり

なんで、なんでこんなに濃いいのよ~

と思っちゃうんですが、もう、眼はクギづけ!


とちゅうでお友達に会って

いっしょに買い物をして

最後に道を分かれます。

道間違えてないかな?ちゃんとお家につけるかな?

ぶたぶたくんと一緒にちょっとどきどきしていると

おかあさんが迎えに出てくれて一安心。


地図の絵もついているので、ぶたぶたくんの歩いた道も確認できます。

「はじめてのおつかい」とならんで

おつかい絵本のおススメです。




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ねずみくんのチョッキ

ねずみくんのチョッキ (ねずみくんの絵本 1)/なかえ よしを
¥1,050
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人気があって、シリーズにもなっているらしいですが

とりあえず一冊目。


表紙にちいさーくのっているのがねずみくん。

おかあさんに編んでもらったチョッキを着ています。

「ぴったり」にあうでしょう。


そこにやってきたのがあひるさん。

「いいチョッキだね ちょっときせてよ」とお願い。

ねずみくんは「うん」といって貸してあげます。


「すこしきついが にあうかな?」

あとはこの繰り返し。

もっと大きな動物が来て、どんどん着ていくわけです。

どこまでのびるチョッキなんだ(笑。


最後はとうとうぞうさんが着ます。

そこにもどってきたねずみくん。

「うわー ぼくのチョッキだ!」

しかし、よくじぶんのチョッキがわかったねぇ、ねずみくん。

ものすごくのびまくってるよ。。。


ことばなく、チョッキを着て(ひっかけて?)帰るねずみくんの姿で本編は終わりですが

その後のチョッキがどうなったのかが、おまけのページ(奥付)に出ていて

ちょっとほっとします。


読み聞かせのときは

「にあうでしょう」とか「にあうかな?」のところで間をもたせると

「似合う―」とか「似合わなーい」とか答える子がおおいですね。

掛け合いしながら絵本を読む楽しさがあじわえます。




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読み聞かせのいいところ

某所で絵本の話をしたことがある

相手は「絵本っていいよね」といったときに

「今の世の中はニュースでよくない情報ばかり流している。絵本はそういうことがないからいい」

と話していた。

私はちょっと「そうかなー?」と思いながらあいづちをうっていた。


絵本や昔話でも残虐な場面はけっこうある。

さりげなく流しているからこちらも突っ込まないけれど

「本当はコワい●●」とか読み返してみるとそうかもって思う。


私が絵本でいいと思うのは「読み聞かせる行為」の方だ。


絵本の読み聞かせというのは

あなたのことが好きなのよ

と愛情を注ぐ行為でもあると思う。

以前に販社につとめてたときに

そんなふうに聞いた。

そして自分が販売の仕事を通じていろんな子どもに読み聞かせをして

ああ、ほんとうだなぁと思った。


絵本を読んであげる

というのは

相手に時間と手間をかけるということだ。

それをしなければ死んでしまう

というわけではない余分なことでもある。

それは

余分なことをしてあげるくらい

相手に対して愛情がある

ということにつながる。


読んであげる

読んでもらう

というのは対の作業だ。

ふたり以上の複数で

ひとつのことをする

ということでもある。


愛情を持ってひとつのことをする

これで気持ちがつながらないはずはない。


それを繰り返しているうちに

絵本の楽しさをおぼえると

子どもって、本当にいい顔をするのだ。

わたしは販売員としては全然だめだめだったけど

なんで販売の仕事をし続けたかって

この、夢中になる子どもの顔を見ちゃってたからだと思う。


売れた家に後日アフターフォローに行って、読み聞かせをすると

もう、すっごくいい顔で集中して聞いているのだ。

何度かあっただけの他人でこれだけいい顔をするなら

毎日読み聞かせをしている親にはどんだけいい顔を見せているんだろう。


子育てって大変だと思う。

365日24時間休暇なし。

しかも相手に理屈が通じるのははるか先。

そんな中で気持ちや言葉を通じさせて

にこにこできる時間は

そりゃあ少しでも多く取れるに越したことはないと思う。


絵本は繰り返し読める

同じ言葉で語られる同じ内容。

大人は飽きるかもしれないけど

子どもにとっては変わらない世界というのがすごく安心できるだろう。

(西洋占星術でいうところの繰り返す月の時間というやつだ)


ドキドキするところがあっても、その続きを知っている安心感。

何度でも聞けるのは、馴染んだ幸せがあるからだ。


大人が言う「家が一番」

そんなホームのあたたかさを

ちいさいうちに絵本で体験できるのは

とっても素敵なことだと思う。


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絵本に関する質問に思うこと

この日の続きです。


「●歳の子どもに何を読ませたらいいでしょうか?」

という質問もよくネットで見ますが

これも答えにくいです。(少なくともワタシは)


だって

●歳の子はみんな同じですか?違うでしょ?

食べ物や服の趣味がみんな違うように本の趣味もちがうんです。

お願いですからひとくくりにしないでください。


全然本を読んでなくても、質問する人が小さい頃好きだった本はこれでした

とか

家にはこれこれの本があって、反応はどうです

とか

もう少し手がかりになる情報をつけると

教える方も傾向がつかみやすいです。


図鑑が大好きな子に物語読んだって、スバラシクいい反応は期待できないもんですよ。

逆に物語が好きな子は、図鑑見てもノリノリじゃなかったりしますしね。

それから、子どもの読解力はものすごっく個人差があるので

その点でも今読んでいる本はあった方がいいです。


なので

○○が好きなので、同じようなジャンルの本をさがしています

とか

△△はイマイチ喜びませんでした。違うタイプの本が知りたいです

とかだと

教える方も、「じゃあこれがいいかな」って

好みに合わせたセレクトをしやすいです。

喜ばなかった場合は長かったから飽きたとか、難しすぎて理解できなかったとか

理由がわかればそれも付け加えるといいかもですね。


本の情報を入手したら

なるべく最初は図書館で借りましょう。

購入は、読んでもらったお子さんが返すのをいやがってからでも遅くありません。

貸出期間はたいてい2週間くらいですし

その間に売り切れちゃった…ってことはあんまりないと思いますよ。

(少なくともワタシは聞いたことないなぁ)


アタリの情報がたくさんもらえて

楽しい絵本タイムがおくれますように。










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