しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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はじめてのおるすばん


はじめてのおるすばん (母と子の絵本 1)

この前もうすぐおねえちゃんのレビューを書いた後で
「あれ、みほちゃんってたしか…」
と思い、確認してみました。

そうそう、やっぱり「はじめてのおるすばん」のおじょうちゃんだ。
しかも、母と子の絵本って、シリーズもいっしょ。
だったらみほちゃんシリーズってつけるとかして
もっとわかりやすくすればいいのにー。
これじゃ気づかずに終わっちゃう人もいそう、もったいない!


もうすぐおねえちゃん より、こっちの絵本のほうがメジャーです。
やっぱり子どもの“はじめて”ものって惹かれる人多いんでしょうね。

この本のみほちゃんはまだみっつ。
ある日、おかあさんにお留守番を頼まれます。
もちろんほんのちょっとの時間なんですけどね。
おかあさんは合図のチャイムも決めて、鍵もかけて出ていきますが
やっぱり不安なみほちゃん。
ちゃんとお留守番できるかな?

みほちゃんのいろんな不安はにじんだ色で
現実ははっきりした形で
かきわけられています。
で、現実と不安のミックスになるシーンの絵があって
これはちょっとドッキリしますね。
おかあさんがしっかりだっこして読んであげたほうがいいかも。


ブログのために読み直していて
ふと気づきました。
この挿絵を描いている山本まつ子さん
いわさきちひろさんの影響をかなり受けてるんじゃないかな?
手法というより、雰囲気が似ている気がする。

惜しむらくは、みほちゃんの顔が一定じゃない、というか
目鼻立ちのバランスがページによって違っちゃったりしています。
表情に気を配った結果かもですが
ばらつきが強いなー。
表紙のほっぺは大変においしそうで◎なんですが。。。


ほかのみほちゃんシリーズもあるみたいなので、また機会を見て読んでみます。
「おるすばん」にも「おねえちゃん」にもお父さんは出てきていませんが、出てくる作品もあるのかなぁ?




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地図がほしい――はじめてのおつかい


はじめてのおつかい

いわずとしれた名作絵本です。
テレビでやっても見てしまう「はじめてのおつかい」
もう、なんたっていっしょにドキドキしちゃいます。
この絵本のがテレビよりずっと前に出てるんですけどね(笑。

おはなしもいいし、絵が素晴らしいです。
町の様子や、看板や貼り紙まで、ユーモアに満ちていてあたたかいです。
ずっと絵を見ているうちに、意外なさがしものを見つける人もいるようです。

でも、この絵本で一点だけ残念なのは
みいちゃんの家からお店までが一枚の絵で見られないことです。
どうせなら俯瞰図が見返しとかであるといいんだけどなー。

同じようなおつかいの絵本にぶたぶたくんのおかいものがありますが、こちらはうんと簡単なみちのりで、全体図もあります。
こうやって一目で見られると
なんというか、楽しさ倍増なんですよね。

林明子さんとか福音館書店さんがリニューアルを考えついて
全体がわかる絵を描き足してくれたり…
しないだろうな~。ん~、残念です!

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こぐまちゃんのみずあそび

こぐまちゃんのみずあそび


あんまり暑いので、この本に目が止まりました。

季節ものというわけではないですが、普段の生活にリンクする形で読める絵本ですよね。
まきこまれたありさんはちょっとかわいそうですが(笑)
みずあそびをするふたりがとっても楽しそうです。

こんなにダイナミックなみずあそびはなかなかおうちではさせてもらえないと思いますが
さいごのお風呂のシーンくらいなら大丈夫かな。


そういえば、こぐまちゃんシリーズって
表紙にはわかやまけんさんの名前しかありませんが
ホントは奥付にのっている3人+こぐま社社長さんの4人で合作しているんですよね。
このシリーズがスタンダードでロングセラーである理由の一つかなと思います。
いろんな視点から考えられた絵本ってことですもんね。

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かおるのたからもの

かおるのたからもの (日本の創作児童文学選)かおるのたからもの (日本の創作児童文学選)
(1972/01)
征矢 清

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30代なかばを過ぎた年数たっていますが、まだ現役の本のようですね。

この本みたいなのがリニューアルされて
挿絵がかわったら、きっともっと読まれると思うんですけれど…。


友達に借りた本を弟に汚されてしまいました。
困ったことにこの本は、今まで他の人が貸してもらったことがないほど大事にされていた本なんです。
どうしたらいいんでしょう…。

という内容のお話。
年数がたっても古くさくならないタイプの
子どもの気持ちをていねいにすくいあげているストーリーです。
絵もね、かわいいんですよ。ちょっと山脇百合子さんっぽい感じで。

なのになぜ、リニュを考えるかというと
もうちょっと大人っぽい絵のほうがよくない?
って思うからなんです。

内容が
主人公が困っていろいろ考えることに焦点をあてているので
暗く重くならないようにとかわいらしい絵の方を選んだんだと思うんですが
わたしは逆に
この繊細さをもっと生かして、線の細い華奢な雰囲気でまとめちゃったほうがいいと思う。

絵がかわいいと、設定年齢よりも幼く見えるというのもあります。
おとなっぽく見せるとね、子どもの背伸び感覚に訴えると思うんだなぁ。
特に今の子たちはマンガで大人っぽい雰囲気の絵柄を日常的に目にする機会が多いから
子どもっぽい絵だと、対象(精神)年齢の子をうまくひきつけられないんじゃないかなと感じるわけです。


取り換えがきかない大事なたからものについて書いた
良質の児童書です。
お金で買えない物について伝えたいときに
この本を読んでもらうのはひとつの手だと思いますよ。

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絵とき ゾウの時間とネズミの時間

絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)絵ときゾウの時間とネズミの時間 (たくさんのふしぎ傑作集)
(1994/04)
本川 達雄あべ 弘士

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本も食事と一緒で、バランスがいい読み方ができるといいよね。

ということで、久々に理科系の絵本です。
こうなると福音館書店、独壇場とまではいかないけれど
やっぱり強いなー。


動物生理学の先生が書いた新書を下敷きにした絵本なんですが
これが、新書よりもさらにわかりやすくて面白いんだからまいります。
新書って、そもそもとっつきやすい書き方と内容でしょ?
それを絵本にしちゃって、もっとわかりやすくしているわけで
しかも軸がぶれてたり、エッセンスがへんに薄まってたりしないんだ。

傑作だと思います。うん。


ガリバーは小人の何倍食べるのか?
みたいなナンセンスから始まって
動物の大きさと食べる量の違いなどを解説していく。

小さいメリット
大きいメリット
小さいことと大きいことの違い
でもそれはほんとに違うってことなの?

と、どんどん流れていく話を通して
ぜんぜん違うように見えても、相対的に見るとどうなんだろう?
っていうところに話が流れていく。


本を読んでいる時間は短いんだけど
その内容を通して
新しい視点を得ることができる
そんな絵本だと思う。


ま、大人も子どももいちど読んでみてください。
ぜひ!

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これはいい本か、そうじゃないのか?――ぼくにげちゃうよ

ぼくにげちゃうよぼくにげちゃうよ
(1976/09)
マーガレット・ワイズ・ブラウン

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マーガレット・ワイズ・ブラウンはおやすみなさいのほんの作者です。
この本も、おやすみなさいの本も、絵本の紹介をする雑誌などでけっこうとりあげられています。

ただ、昔から私は、この本って、すごく安心してひたれる子と、圧迫感を受ける子と
両極端にわかれるんじゃないかなーっと思って
手放しではすすめられないんです。。。


物語はわりと単純です。
おかあさんといっしょにいるこうさぎのぼうやは
ある日、ふとどこかへ行きたくなって、そうかあさんうさぎに言うのです。
そうすると、かあさんうさぎはこたえます。
「おまえがにげたら、かあさんはおいかけますよ。だって、おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」
あとはこのバリエーションです。

こうさぎは「ぼくは○○になってにげるよ」と言い、かあさんうさぎは「ではかあさんは△△になりますよ」
といって、おいかけたり、こどものところに行ったり、みつけたりと、とにかくこどものそばを離れないようなこたえをするのです。
そして最後はこうさぎが
じゃあ、うちにいるのとおんなじだね
と言って、逃げ出すのをやめました
という終わり方。

挿絵がかわいいし、モノクロとカラーのページのコントラストも素敵です。
ことばの繰り返し方もワンパターンじゃなく工夫が見られます。

ただねぇ…
なんというか、この母親の愛情が
繰り返されているうちに
なんとなく重く感じるのは私だけでしょうか。

もっとページ数がすくなければ
やりとりの回数も減るのですが
なんというか、手を替え品を替え
というくらいの繰り返しなので
ちょっと飽きがきて、そして
こうさぎがあきらめるまで延々と繰り返すことに対して
そこまで追いかけるの?

ココロのささやきが聞こえちゃうんですよね。

親が子を守るのは当たり前
なんですけどね
それが足りなくてもいけない
過剰でもいけない
というのが子育て、いちばん難しいところじゃないのかな

育てたことのない気楽な身で思っちゃうわけで。

この本は
どう読んでも
過剰な愛情のにおいがするんです。

それにうっとりする子もいます。
年齢的なものもあると思います。
もちろんいけないなんて言いません。愛情は大事だし、絵本を通して感じられるのは素晴らしいことです。

でも、この本のことは
どこかで
もういいよ
って思って、卒業するような成長を
子どもたちにしてほしいと思うのです。

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しっぽのはたらき

しっぽのはたらきしっぽのはたらき
(1969/04)
川田 健薮内 正幸

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動物の絵本の第一人者、薮内さんが挿絵です。

かの名女優、サラ・ベルナールは演技をもっと完璧にするためにしっぽがほしいと本気で言っていたとか。
ペットはしっぽに感情があらわれて、ほんとに悪いと思ってないときは
ごめんなさいのポーズをしていても、しっぽは反応していないとか聞いたこともあります。
しっぽって、ひとにないものですもの、興味わいちゃいますね。

この絵本では、いろんないきもののしっぽをとりあげ、どんな働きをしているのかを紹介しています。
自分の気持ちや地位をあらわしたり、動作のバランスをとったりと
いきものによってしっぽのはたらきはちがいます。

本の構成上
しっぽをさきに見せてから
次の見開きでいきものと、尻尾がどんな役目をはたしているかを紹介しているので
いきものの全身が見られないのがちょっと残念。

これも「かわ」みたいに2冊つなげると面白いかもしれませんねー。
うーん、やってみたくなっちゃった。
あと1冊ほしいなー。だれかプレゼントしてくれないかなー(笑。

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ふしぎなかぎばあさん

連日挿絵がどうのと書いていますが
ボーダーがどこかというと、わたし的にはこの辺になりますね。

ふしぎなかぎばあさん (あたらしい創作童話 6)ふしぎなかぎばあさん (あたらしい創作童話 6)
(1976/01)
手島 悠介

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小さいころ読んだ本だからかな?
とも思うのですが、それにしても「ジェインのもうふ」を読み直したときはやっぱり絵が古いなぁと思ったんですよね。。。

60年代とか70年代とか関係あるのかな?
と思って奥付を見ると
この「かぎばあさん」と昨日の「もうすぐおねえちゃん」は出版年いっしょです。
謎が深まるなー。
と思いつつもストーリーに進みましょうか。


日本版コージーミステリーならぬ、コージーファンタジーとでもいうのでしょうか。
日常と隣り合わせの不思議なことがおきる、といった内容ですね。

カギっ子の主人公が、家の鍵を無くしてしまいます。
探しても見つからないうえ、今日にかぎって仲良しのともだちは留守だったり遊べなかったり。
家に入れず困っているうち、とうとう雪まで降り出しました。
せんたくものも取り込まなくちゃ。おなかもすいてきたなぁ
なんて思っているところに、ふしぎなおばあさんが声をかけます…。

というわけでかぎばあさん登場。
見たところは全然奇妙ではないのに、何百というかぎを持っていたり
手さげから入りきれないくらいたくさんの物を出してきたりと
ちょっと魔女っぽいんですよね。
普通と変な部分のバランスというかアンバランスがなかなか絶妙で
かぎばあさんがシリーズになったのは、このステキなキャラクターのおかげでしょう。

かぎばあさんがいなくなったあとも
片づけてないのに、部屋の中がもとどおりになっていたり
それでいて、かぎばあさんにごちそうしてもらったのでお腹は満腹になっていたりして
この不思議さ、つじつまの合わなさが
どっちなのかなぁ、と
読者に思わせ、後を引かせる雰囲気をもたらしています。


そして、絵のほうは
主人公が男の子だからか
服装がそれほど昔ーには見えないんですよね。
いや、かぎばあさんも、最後に出てくるお母さんも
服自体が古臭い感じには見えないから
挿絵画家のセンスがいいと言ったほうがいいかも。
唯一「古っ!」と思ったのは電話機で黒電話でしたが
子どものころに黒電話を使っていた世代としては
まだアリだと思えちゃうので
マイナスポイントとしては小さい感じですね。

人物のポーズとか
ちょっと少女マンガっぽい雰囲気があって
影響受けてるのかな、とも思われます。


これに関しては
ほかの絵本も見ながら
少しひっぱって考え続けたいものです。








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