しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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わにさんどきっ はいしゃさんどきっ


わにさんどきっ はいしゃさんどきっ


表紙見ただけでわかりますね。五味太郎さんの絵本です。

歯医者の予約をばっくれて、再度連絡をしていない身としては
良心のかしゃくを感じつつ読んでしまう絵本です(笑。

虫歯のわにさんと、たずねられた歯医者さん。
ふたりがそれぞれの立場から、会話をしているのですが
それがそっくり同じ言葉を使うんですね。
治療する側とされる側。まるで逆なのに文字は同じというギャップが楽しいです。

最後の言葉は自分に言い聞かせなくっちゃ。
「だから はみがき はみがき」

歯医者さんには
はははのはなしといっしょにこの絵本もぜひ!待合室においてほしいです。
説得力、ありますよ~。

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へびのクリクター

へびのクリクターへびのクリクター
(1974/03)
トミー・ウンゲラー

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うーん、画像がないぞ。
シンプルかつ内容がわかりやすい表紙です。

著者はすてきな三にんぐみの(この出版社では)トミー・ウンゲラー
日本で出版されて30年以上たちます。


今回ブログに描こうとして読み直してちょっとおどろきました。
これ、フルカラーじゃないんだ!

それが悪いってことではないんです。
でも、やっぱり使ってる色数が少ないとフルカラーの絵本に比べて見劣りがすることがほとんど。
なんで、たいてい憶えてるんですね。それが全然記憶になくて。
あ、ちなみに3色です。

でもこれ、たしかに3色あれば十分、というか、それ以上の色があるとうるさいかも。
色遣いが上手、というのはこういうことを言うんだなぁとしみじみ感心しつつ読み進みました。


絵の話ばかり先走りましたが、おはなしの内容もユーモラスです。
なんでヘビが主人公になるかって
もう一人の主人公のご婦人の息子さんがブラジルから送ってくるからです。
息子さんはブラジルでヘビの研究をしてるんですね。

最初はびっくりしますが、動物園で毒のない種類なのを確かめると
クリクターって名前をつけてかわいがって育てます。
クリクターは大きく強くなって、いろんなことができるようになってきましたよ…。

と、物語がつづくわけです。

ヘビがこんなに便利なんて!
と思いながら読んでいるあたりで、すっかりウンゲラーの世界に入り込んでますね。
このあたり、以前に紹介したシルヴァスタインのおとくなサイはいかがです?にも通じる世界かも。


ヘビってちょっと…って人でもこの絵本ならたぶん大丈夫。
そして、クリクターの活躍に笑えるようになって、ヘビに対する抵抗感が少なくなったら
動物園で眺めるくらいなら大丈夫になるはずですよ。

たぶんね。

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画本・宮沢賢治 よだかの星

よだかの星 (画本宮沢賢治)よだかの星 (画本宮沢賢治)
(1995/04)
宮沢 賢治小林 敏也

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よだかの星、こちらはパロル舎さんです。挿絵は小林敏也さん。


なんとなく小林さんの挿絵が他の本と違うような印象。
鳥ばっかりの絵本だからかな?
イメージというよりも、お勉強した鳥の絵を描きました
みたいな雰囲気です。
素直に描きました、といえばそれでもアリですが。。。

よだかがちゃんと醜くて、でもかわいいのがいいですねー。
鷹は…うーん、図鑑とか写真集でおべんきょしました的かなぁ。
上手ですが、動きの面で弱いです。実物っぽくないというか、写真的な一瞬を切り取りました、みたいな。

ただ、この絵本の本領は昼間の形が分かる部分ではなく
夜のシーンですね。
暗くて深い闇の青の中を飛ぶよだかが
虫を食べるシーンでは恐ろしく
星を目指すシーンでは遠くひたむきに
描かれています。
星々もとても美しい。

ラストページの星になったよだかの羽が開いていないのは残念。
(わたしのイメージでは飛びながら星になったので、羽を広げたあの飛び続ける姿なのです)


文章はパロル舎さんの現代語のわきに( )に入れて原稿の旧かなづかいを入れています。
意図はわかるけど、やっぱりちょっと読みにくいかなぁ。
これ、原文で活字を組んで、欄外に現代語を小さーく掲載するとかしたらどうでしょうね。
それでもやっぱり流れは滞るかなぁ。

宮沢賢治の旧かなづかいを生かして絵本を作るのは難しいんでしょうねー。


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よだかの星


よだかの星 (宮沢賢治のおはなし)

岩崎書店さんのシリーズ、村上康成さんが挿絵です。
この出版社のシリーズはけっこうここで紹介していますね。
うちの図書館に入ってるからだな(笑。


たぶん色画用紙に描いた水彩画です。
ダイナミックですがかわいらしい感じ。全体的に丸っこいラインの絵が多いからでしょうね。
「じつにみにくい」と評されているよだかもやっぱりかわいいです。

そのためか、この絵本は
物語の悲しさの度合いがわりに弱まっている気がします。

お話自体はけっこう暗いのですよ。
よだかは悪いことなど何もしていないのに
みにくいだけで嫌われたりいじめられたり相手にされなかったりするのですから。

しかも彼は弱くて優しいタイプなので
がんばるとか見返すとかにならないんですね。
ここではないどこかに居場所を探しにいくんですが、それすらも見つからない…。


うーん、こう書いていて
村上さんがやさしいトーンで挿絵を描いたのがわかる気がしてきました。
これを暗いタッチにしたら
臨場感はでるかもしれないけど、やっぱり悲惨だわ…。


シリーズの他の本と同じように
カラーのページとモノクロのページがまざっています。
モノクロのページのイラストもかわいらしく
鳥の飛ぶ様子がたくさん載っているのがとてもイイです。

宮沢賢治を初めて読む人とかにいいかもしれないですね。
なじみやすい絵本だと思います。






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あたまにつまった石ころが


あたまにつまった石ころが

久々の更新です。今月はちょっとゆるっとやっていこうかなと思ってます。


さて、この本は赤木かん子さんの「児童書・子どもの本総解説」で知りました。

文章はキャロル・オーティス・ハースト、絵はジェイムズ・スティーブンソン、出版社は光村教育図書です。
フィクションではなく、ノンフィクションの絵本というところがミソですね。
今まで紹介した本の中でいうとのっぽのサラが近いかも。
ノンフィクションといっても、著者の父親の話を絵本にしているので
伝記とかそういうかたさはないです。


大人の人は、小さい頃好きだったことって、おぼえていますか?
この本の主人公は、石ころを集めるのが好きでした。
たぶんかなり好きだったんでしょうね。周囲の人から
「ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」
って言われたくらいですから。

ちなみに、この『あたまに石ころが詰まっている』というのは
アメリカ英語の表現で言うと、あんまり頭がよくないよ、ってことみたいです。
で、この表現が、この本の中では繰り返し出てきます。

大きくなって、何をしたいと聞かれたら
「石とかんけいがあることだったらいいなあ」
といつも答えますが
「石ころじゃあ、金にならん」のです。
彼は大学に行かず、石と関係ない仕事につきます。

でも、やっぱり、石ころを集めるのはやめていません。
仕事は繁盛したり、大恐慌でうまくいかなくなったり。
やがて家を売って別の場所に引っ越し、仕事を探さなくてはならない時期がやってきますが
その時も石は大事にはこばれます。

彼はいい時も悪い時もいろんなことを言われますが
たいてい
「そうかもしれないな」といって逆らうことをしません。ただ、聞き流すのです。
そして、いつもポケットには石ころが入っています。

仕事が見つからない日は博物館に行きます。
そこで博物館の館長をしている女性と知り合います。
石がきっかけで、博物館の夜の管理人の仕事をすることになります。

管理の仕事をしながら
石をみがいたり、ラベルをなおしたり。
それらはしてほしいと頼まれた仕事ではないのですが
石が好きだから、せずにはいられなかったのだと思います。

そうしているうちに、館長さんが理事会にかけあってくれて
彼は石の専門家としての仕事につけるようになりました。
石にかかわる仕事をするようになったのです。


私の好きなある本に
『好きなことを仕事にしようって、みんな言いすぎなんだ。その前に好きなことをしようなのに』
という文章があって、わたしはその部分に大きくうなずいたんだけど
この本にも同じような精神を感じます。

お金になるとかならないとかじゃなく
損得なしで好きなことがあるって、とってもいいこと。

主人公は最終的に仕事になったけれど
でも、これが仕事にならなかったとしても
一生石は好きで、集めたり調べたりしていたと思う。
それで稼げるのは彼にとっても周囲の人にとっても幸せだったけど
稼げなくても(別の仕事で家族を養ったとしても)、彼はやっぱり幸せだったと思う。

好きなものを持ち続ける強さとか幸せとか安心感とか
そういうものをこの絵本から感じます。


絵について言うと、ソフトタッチの水彩画。
ちょっとバーニンガムっぽい感じ、といえばわかるかな?
時がたっても古く感じないタイプのタッチです。
落ち着いた文章によくあっています。



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双子の星・その2

ちょっとお休みしてしまいました。
その間は
なんとなくぼーっと過ごしてしまったんですが
考えてみれば、ブログの内容整理とかすればよかったかも…。

ま、ぼちぼちいってみます。


双子の星 (日本の童話名作選)双子の星 (日本の童話名作選)
(1987/11)
宮沢 賢治遠山 繁年

商品詳細を見る


前回涙目でロクに紹介できなかった双子の星ですが
うちの押入れにも眠ってたんでした。。。
挿絵は遠山繁年さん。水彩画で描いています。

物語の説明からいきましょうかね。
ふたごの星の名前はチュンセ童子とポウセ童子といいます。
夜に一晩中、空にあるお宮で笛を吹くのがお役目です。
ふたりはいつも一生懸命おつとめをはたしていました。そんなある日の出来事です…。

という感じで、二編のお話が入っていますが
続きがもっとあってもおかしくない感じですね。


絵は、うん、なんというか
童子=子ども
なんですよね。
わたしのイメージだと
普通の子どもというよりは天使に近い感じがしているので
普通のふたごちゃんな童子たちには
思い入れが今ひとつ持てないです。。。

繊細というよりも大胆な絵なので
そこも好みではないのかも。
でも、色遣いはいい感じです。
淡くて
宮沢賢治の物語の、いい意味での不確かさが
生きていると思います。


それにしても、前回も今回も
挿絵がちょっと子どもっぽいかな?
もっと大人向けの双子の星があってもいいように感じます…。

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