しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

楽隊のうさぎ

春だ!部活だ!
みたいな感じでご紹介w

【送料無料】楽隊のうさぎ

【送料無料】楽隊のうさぎ
価格:540円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「君、吹奏楽部に入らないか?」「エ、スイソウガク!?」-学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、ブラスバンドに入部する。先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す毎日。少年期の多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になる克久。やがて大会の日を迎え…。忘れてませんか、伸び盛りの輝きを。親と子へエールを送る感動の物語。

著者は中沢けいさん。
出版社は新潮社です。

実をいうと、この本、なかなか読めなかったんです。
音楽モノでは一時期かなり評判だった『船に乗れ!』がもう、肌に合わいったらなくて…
音楽的表現が非常に深くて美しいのに
異性が絡んでなんでこんなにひどくなるんだ!と。
(まあそれが人生の一面でもありますが、あまりにも相手がひどすぎる…というかワタシの嫌いなタイプ過ぎたんですね★)

そんで「コレは大丈夫かいな」
みたいなおっかなびっくりで腰が引けつつ
何度目かのトライでやっと読みだしたんですが
結果的に
こっちを先に読んでればよかったなー!
でしたわw
面白かったーん♪

中学校の部活って、必須なところ多いですよね。
なりゆきでなぜか吹奏楽部を選んでしまったらば
コレは思いきり体育会系な文化部。
学校にいる時間が一番長くなってしまったという主人公の克久くん(^m^)

彼が学校にいる時間をなるべく短くしたい理由というのは
ハッキリ語られないのですが
読んでるうちに「多分アレだな」と推測はつきます。
うちの人の対応からすると…これはもしかしてけっこう…むむむ…。
でもそれは、たぶん彼は物語の中のモノローグでさえ語りたくないでしょうし
だからぼかしているんだろうな、と
このあたりの著者の登場人物に対する視線があったかくて
いいな~っとほんわりしました。

克久くんの担当楽器はパーカッション。
木管や金管とは違い
ひたすらリズムを叩くのが基本。
文章でも書いていますが、演奏というよりも職人の手仕事、という感じだそうで
この黙々とやっているのがなかなかよろしい^^
音が云々、というのとまた別の面であり
これもまた、吹奏楽の大事な一部分で
でも、意外と語られないパートなんですよね。
少なくともワタシはパーカッションの練習方法とか、この本で初めて知りました。
こうやって叩けるようになっていくわけですね、ふむふむ。

それでもって
メロディのないパーカッションでも当然音の善し悪しはありまして
学校生活で気持ち的に揺れちゃうと、音が一気にイマイチになっちゃったり
それを立て直していったりと
音と生活や内面をバランスよく書いて読ませてくれています。

いろんな面からのいろんな出来事を少しずつ書いているので
もっと長くて深くてもいいよ、と思わないでもないですが
両親の男女の面がちらりとのぞいたり
つきあってる、っていうのではないけど
部活外で会ってなんかちょっと違うムード…になることがあったりと
要するに日常、いろいろあるもんね
というさらっとした「当たり前感」を見せてくれます。

そんな日常を積み重ねながら成長する中学生。
そのメンバーにより当然音は変わるわけですが
克久くんたちの年代は、それまでとは違う個性の強い音を出すメンバーがそろったようで
まとめるのに苦労しつつ、とんでもない音が出そう…ということで
ラストシーンの普門館での演奏につながるわけです。

この普門館って、「青空エール」読んでなかったらすごさがわからなかっただろうなー。要するに吹奏楽の甲子園と思えばいいみたい。
ここでいきなりババンとアピールされちゃうのが
なんと顧問の森先生。
物語ではずーっと影から生徒を支えている役割なんですが
指揮者ですのでね
演奏場面では先生がまとめるというか音をひきだすというか。

ラストシーンの森先生がみんなを見る場面から演奏にかけて
もう、すごーっくいいんですよね。
そのくだりを全部書きたいくらいですが、
書ききれないし、そもそも抜き書きでよさが伝わるとも思えない。

ただ
主人公は克久くんたち部員だけれども
彼らが本当に素晴らしい演奏ができるためには
先輩や、そして先生の
指導と信頼がとっても大事で
語られていない部分で、技術だけではなくメンタルも
部員は指導されているんですね。
ラストよりちょっとだけ戻って引用すると
『ベンちゃんのすごいところは、生徒たちが森勉のクレイジーさとして話す部分だが、それは決して他社と比べては生まれないような質のプライドを生徒たちの中に作りだしてしまうところだった。』
って。
どんな指導をしているんだ、森先生!
ワタシは森先生のスピンオフ作品を猛烈に読みたいでございますよ!んもう!

イントロに出てきて、タイトルにもなっているうさぎのオチは
アラ?って感じで物語に埋もれていますが
でもまあ
うさぎは象徴であり、中学生の彼らこそが周囲に敏感に反応するうさぎでもあるわけなので
よしとしましょうか。

吹奏楽をしていたアナタも
したことのないワタシも
いっしょに楽しめる作品です。
よろしければ、どうぞ^^
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://honwagohan.blog19.fc2.com/tb.php/1025-358ecff7
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。