しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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アナザー修学旅行

たしか今頃ですよね?
中学校の修学旅行って。

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価格:1,365円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
たとえば風邪とかで何日か学校を休んで一人でいると、家族以外の、他人と接しないと、心に同じ形の波しか立たなくなる気がする。水槽の中で金魚が自分で作る波と、海や川の波は違うみたいに。秋吉にとって、教室は海だろう。第50回講談社児童文学新人賞受賞のデビュー作。

著者は有沢佳映さん。
出版社は講談社です。



↑の内容情報はエモーショナルだけど
内容紹介としては今ヒトツわかりやすくないような?
ってことでざっくりとしたあらすじから。

5月の28日から30日の3日間。
ホントならみんなと一緒に修学旅行に行ってるはずだった主人公・佐和子。
直前に骨折したのは足の骨、残念ながら腕じゃなくて、動くのに不自由なため
学校に居残り。でも、休みじゃない。
修学旅行に行けない(行かない)メンバーは、学校に毎日来ることになっている。
といっても、授業があるわけじゃなくて
修学旅行先のDVDを見たり、提出不要の課題をやったり
ようするに3日間出席必須だけど内容的にはぬるい自習。
顔や名前は知っていても、特別仲がいいわけじゃない人たちと
こんなふうに長い時間過ごすって、緊張するな…

というところから物語が始まるわけです。
佐和子はごくごく平均的。でも真ん中よりはちょっとだけかわいいんじゃ?って思うし
ちょっとだけ痩せてない?って思うし
友だちだって多い方だと思う。
てな感じの、人づきあいに気を遣い、それを成功させているタイプの女の子。

なんで、修学旅行に行ったらきっとかなり楽しかったはず!
なんですけどねぇ。。。

学校に残っているのはそれぞれ
事情があるタイプで
クセモノ揃い…とまではいかなくても
「フツー」の佐和子とはふだんあまり接点のないタイプ。
いやでもおうでも3日一緒の集団生活

まずは観察してみちゃったり…

佐和子のモノローグで綴られるんですけど
この設定はうまいかもです。
語る子がいわゆるスタンダードタイプなので
物差しっぽく評価を読んで
ふーんそうなのか、と
わりと素直にうなずける。
ふだん、人との距離の取り方なんかをちゃんと考えながら動く子なので
観察力もバッチリですし
それに対する自分ツッコミの視点も持っていて
イヤミにならないんですね。

あんまり考えこまない男子とか
ハッキリもの言える女子とか
おっとりした子とか
マイペースな子とか
もう様々にいるわけなんですが
それがガチャガチャやりながら、授業がなく、先生もほとんどついてないような状態で
学校の平日3日分をいっしょに過ごすわけ。

特別ドラマティック!な大事件が起こるわけではないですが
小ドラマっぽくちょっと盛り上がることがポチポチと毎日あり
それを共有し、積み重ねていくので
感情的にももちろん共感があり、いままで知られていないような内面をかいま見たりして。

緊張を含めてちょいとドキドキ、あらそうなの?みたいな感じで
3日繰り返す。
そして最終日の最後の授業に佐和子は思うわけです。
『たとえば、あとで(略)だったら、超思い出にはなると思う。
きっかけだから。
(略)
なんだかすごく、三人(※注:居残りメンバーの女子)のこと好きだけど、それとこれからのことは、また別の話。
(略)
――結構しゃべって、結構一緒に笑ったけど、私たちは今も、たぶん、友達じゃない。』

この冷静な視点が中3~って感じ、するんだなぁ。
大人と違うデータだけれども、いろんなことを感じて考えて計って判断してる。
感覚的だけどその観点って鋭い。

佐和子の分析癖は、実をいうと物語の最初ではちょっと饒舌すぎてうるさいかも?な向きもあるんですが
物語が進むにつれてこなれていって
それはたぶん、彼女の緊張自体がほどけているからでもあるんですよね。

そして最後に彼女の出した結論の文章は
とってもステキなんですが
ここに書いちゃうのはもったいないので、ぜひ本書でお読みくださいw

今のところ、ハードカバーで児童書くくりらしいんですが
文庫本のほうが似合うかも?な
軽くさわやかなテイストです。
YAと小説の間、くらいな位置づけだと思って読んでいただくといいかもです♪
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2012.05.16 22:43
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