しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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ペンキや

ペンキ塗りに向いた時期ってよくわからないんですが
梅雨の晴れ間な感じかな?と思ったり。

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価格:1,365円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
喜びや悲しみ、浮き浮きした気持ちや寂しい気持ち、怒りやあきらめ、みんな入った「ユトリロの白」を塗りつづけたある職人の物語。

文章は梨木香歩さん。
絵は出久根育さん。
出版社は理論社です。

梨木さんの作品は
りかさん
マジョモリ
蟹塚縁起
『秘密の花園』ノート


出久根さんの作品は
十ニの月たち
マーシャと白い鳥

過去記事で紹介しています。



あ、まだ書店で取り寄せできるんだー

初っ端から失礼な感想ですみません。
出版社が理論社なのでつい…★

挿絵の方は違いますが
本のタイプとしては『蟹塚縁起』と似ています。
日本には珍しい大人向けの絵本、って感じですね。
内容的にはYAにカテゴライズしてもいいのかも?
※記事を書いた後、カテゴリ変更していまはYAに入っています。

画家じゃなくペンキや
キャンバスじゃなく看板
アーティストじゃなく職人

という設定が
非常に堅実な雰囲気で、好きな作品です(笑)。

とはいえ、物語の主人公・しんやの父親は彼が生まれる前に
こころざし高くフランスへ渡って
彼の地で亡くなっているので
じつのところ、どれくらい堅実かはナゾなんですけどねf(^-^;

不特定多数に向かうアーティストと
目の前の顧客に向かう職人では
夢の叶えかたが違うように思えそうですが
人を満足させる、という対極的な意味では共通するものがありそうです。

顧客の依頼を聞きながら、顧客が口にだしていないような願望も察知し、それも叶えるなんて
とってもハードルが高いです。
(でももしかしたら中世の芸術家たちもそうだったかも知れませんね。
パトロンがいて、パトロンの要望を満足させるような作品を生み出さなくてはいけなかったのですから)

それにしても
おとうさんのお墓をたずねるために
自分も単身フランスへ行くとは
しんやさん、カエルの子はカエルってやつでしょうか。

ファンタジックな要素をそこここに織り交ぜつつ
海外で過ごし、国へ戻り
自分も顧客も満足のいくような仕事を淡々と積み重ねていくしんやのようすは
気負いのない修道士のようにも思えます。

端正な文章の中
漢字の閉じ開きに関して
ちょっと気になる部分もあったりしますが
たいていの場合大人向けの小説を書いていらっしゃるかたなので
こなれていないのは仕方ないのかもですね~。

挿絵はなんというか出久根さん全開な感じで
色の重ね方がと~っても絵画的。
ユトリロの白、をイメージさせるように…と描かれたのでしょうねと推測。

きれいな絵、というのではなく
写実的というわけでもないですが
物語としてのリアリティがしっかりとある絵なのです。
こういう重みのある挿絵も梨木さんの物語には合いますね。


表紙の絵も
タイトルのレタリングも
正直言って地味ですが
それにまけずにページを開いてみてください。
滋味豊かで奥深い物語が
あなたを待っています。
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