しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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白眼子

なんか今年は妙に
お盆っぽい本…にこだわりたい気分なんですよね~


もしかすると↓の文庫版のほうが買いやすいかな?


著者は山岸凉子さん
出版社は潮出版社です。

山岸さんのコミック、すでに数冊紹介しているつもりでいたのに
コレが初めてだなんて!
近々また取り上げなくっちゃ!です。

この作品、あまりにもリアルだったので
モデルでもいるのかな?とググって見たことがありまして。
ホントにモデルがいるらしい!と知り大コーフン。
しかし
その人に関する記事が見つからないんですよねぇ~★
う~、知りたい!

戦後間もなく、親戚とはぐれた少女が町中でとある姉弟に拾われるのですが
その弟が盲目の運命観相家(というか霊能力者に近い)白眼子でした。

自分の名前を「みっちゃん」と憶えていた少女は、白眼子に「光子」と名付けられ
一緒に暮らすようになります。
そこで、白眼子の能力や人となりを知るようになっていきます…

幼い彼女の眼を通して伝えられる白眼子は
時に見えているのでは?と思うほど感覚が鋭く
穏やかな人柄であり、欲がほとんどなく
それは、かいま見る仕事(運命観相)の様子にもあらわれていました。

光子のような幼い子にはあまり仕事の様子を見てないがよい
と考えていたようで
なるべく近寄らせないようにしていますが
それでも隔絶するわけいにはいきませんので
なにがしかのことを知ってしまいます。

直接知ったときに限らず
接するときに光子が質問をすると
子どもだからとはぐらかすことなく答えてくれる白眼子の言葉は
哲学的でもあり、
人の理屈では定義しきれない深遠な内容でもあります。
(この作品中の白眼子の言葉は、今のスピリチュアルブームに興味のある方には
ぜひ一読いただきたいと個人的に思っています)


光子が大きくなったときに
生き別れだった親戚とめぐり会うことができ
今度は親戚と暮らすようになって
白眼子との縁は途切れたかのように思われます。
しかし、彼女は後年、大人になってから
意外な形で白眼子との縁が再びつながり
再会を果たすのでした。

この時の再会は
それほど長い時間ではありませんが
光子と白眼子のどちらにとっても
得がたい貴重な語らいになります。

お互いに
会えてよかったと心底から感じ
愛情込めてお別れを言える
そんな機会はめったに訪れることがないでしょう。

山岸凉子さんの作品の中では小品ですが
味わい深く
かみしめるように何度も読みたくなる
そんな1作でした。


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