しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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ぶたばあちゃん

先日の大人絵本会の「キツネ」の著者の作品を他に…と思って
読んでみました。


内容(「MARC」データベースより)
ぶたばあちゃんと孫むすめは、ふたりが知っている、いちばんいいやり方で「さよなら」をいいました。生きることと愛すること、あたえることと受け取ること、ぶたばあちゃんの死を通して様々なことを教えてくれる絵本。

文章はマーガレット・ワイルド。
絵はロン・ブルックス。
出版社はあすなろ書房です。

同じコンビの絵本とは思えないくらい
絵も物語の雰囲気も違う…
と、かなりビックリしました★

基本的にワタシは
なるべく作品1作1作と個別に向かい合いたいと思っているんですが
この「ぶたばあちゃん」を読み、作者の内面や表現の幅に触れ
そして、その後に「キツネ」に再度向かい合ったことで
先日の紹介文をかける余裕ができたのかな
なんて思ったりもしています。

つまりは、それくらい「キツネ」に対する衝撃は異質なもので
その衝撃を和らげてくれたのが、この「ぶたばあちゃん」なわけですね。

読んだ直後に思い出したのは
↓の詩の、この部分でした。
「今日は死ぬのにもってこいの日」ナンシー・ウッド著
より
プエブロ・インディアンの死生観
『今日は死ぬのにもってこいの日だ。
生きているものすべてが、わたしと呼吸を合わせている。
すべての声が、わたしの中で合唱している。
すべての美が、わたしの中で休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、わたしから立ち去っていった。
今日は死ぬのにもってこいの日だ。(以下略)』

ちょうど、ちょっと前に好きなマンガ「少女ファイト」でこの部分が出てきていて
そうそうこの詩いいんだよね~なんて思いだしていたのもあり
文章がふっと浮かんで。

誰にでもくる人生との別れ。
人はその日をわからないのかもしれないけれど
こんなふうに感じられるなら
死って怖くはないのかもしれないな、と。

物語のぶたばあちゃんのお支度の見事さったらなくて
この「潔さ」が
作家さんの意識の根底なのかな、と気づき
「キツネ」をそういう視点で見直せることになりました。

キツネのビビッドでシャープな絵と違い
柔らかい色合いのかわいらしい絵でして
文も絵も別人か!?ってくらいなんですが
どちらもこの絵・この文でなくちゃ!と思わせる出来栄えです。
作家さん同士の信頼感や、出版社・編集者のプロデュース能力など
感嘆モノでございます。

こっちの「ぶたばあちゃん」に関して
惜しむらくはタイトルかなぁ…

ストレートでいけないことはないし
ヘタに持ってまわったようなのは確かに どうなの?とは思いますが
タイトルには原題の「OLD PIG」も併記していただきたかった。
響きとか見た目って大事だと思うんですよ~。
個人的には
「ぶたばあちゃん~OLD PIG~」
あたりがベストかなぁ。。。
個人的志向ですけども。


とまあ
周囲をグルグル回ったような紹介で
内容についてはあまり書いていないのですが
この本に関しても
ココがこうで…と語るより
読んでみてくださいね~って言いたいかな。
(読んだ方と語るのは大歓迎です)

たぶん、「キツネ」より抵抗感が少ないと思いますので
インパクト強すぎたわ~
って方にも安心しておススメできる絵本です。
人生の終わりについて考える方、考えてほしい人がいる方
まずご一読していただき
相手がいる場合は手渡すかどうかを検討してみてください。
ワタシのおススメ率はかなりの高確率でございます。

あと、ジョン・バーニンガムの「おじいちゃん」がよかった!という方にもおすすめいたします。



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