しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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風を待つ少年 東君平物語

ふと思い出す東君平作品。
昔よく読んでたっけ…


内容紹介
少年のまなざしと心を持ち続け、画家・童話作家・詩人として、いまも多くのファンを持つ東君平。その少年時代、きびしい生活の青年時代、ニューヨークへの旅立ちまでを、長女がさわやかに描く。

著者は東菜奈さん。君平さんのお嬢さんですね。
絵はもちろん東君平さん。
出版社は集英社です。


うーん…
壮絶な伝記でした★
なんといいますか、東君平さんの作品を読んだことのある方は
あのほのぼのムードをわかっていただけると思うのですが
その絵柄・内容と
生い立ちにギャップがありすぎる!

まあ
作品の裏側にどことなく漂う
悲しみのわけがわかったようにも思いますが
それにしてもねぇ。

佐藤愛子さんの『血脈』を読んだ方は
あのご両親の出会いと結ばれかたの強烈さがおわかりだと思います。
年齢もそれなり、地位もお金もある男性が
キレイな若い女性に入れ込んじゃって、というシチュエーション
君平さんのご両親もそうだったわけです。
違いといえば
女性のえぐさでしょうか。

ご長男は、自分が結婚するんだろうと思いこんでいた女性が父親と結婚!?となってしまい
父親と争ったあげく
女性の見ているところで海に消え、要するに自殺してしまったそうです。
ホントのところ、どういう会話がそれぞれの間で交わされたのかはわからないですけれど
男性ふたりとも、女性のしたたかさにあしらわれてしまったんでしょうね。
片やおカネを溢れんごとく支払い
片やおカネではなく命を支払ってしまった、と。
めっちゃディープ…

その男性と、虜にした贅沢好きの女性の間に生まれた子どものうち
下から二番目が後の君平さん。

不明な場所は想像で補ったフィクションになっているそうですが
君平さんよりはるかにリアルな彼の母のようすは
執筆当時から類推できるほど強烈だったんでしょうね。

戦争や、両親の不仲に巻き込まれ
最終的に一家が離散
その後も母の心ない行動に振り回されながら
自分の人生をつかみとろうとしていきます。

けなげでありつつも
血、だよね。という激しさ・エキセントリックさはやはり感じられ
たぶん娘の知っている父は
望むものを手に入れだいぶんおとなしくなっていたんじゃないかと思ったり
これほど厳しい環境でも諦めなかったからこそ
才能が日の目を見たのかな、と感じたり。

文章的には読みやすいのですが
なにしろ内容が濃いいので
読むのはちょっと大変かもしれません。
また
物語の最後が君平さんの結婚で終わっていますので
作家としての活動や制作風景、ひととなりを知りたい、という方にも不向きかも?

君平さんのあの絵は単純にカワイイだけじゃないよね?と思い
裏側を(たとえ影であっても、その色が濃くっても)知りたいと思う
ちょっとディープなファンの方におススメしたい
クセのある本でございました。








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