しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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氷河ねずみの毛皮 (木内達朗画)

こういう寒い時期に思い出す宮沢賢治作品です。
ちっと時間が過ぎましたがご紹介!

【送料無料】氷河ねずみの毛皮 [ 宮沢賢治 ]

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価格:1,680円(税込、送料別)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
吹雪の夜、毛皮の外套を何枚も着込んだ乗客をのせ、急行列車は極北の都市ベーリングへと向かう。そこへ突然、きみょうな闖入者があらわれて-。光と影、寒と暖、現実と幻想、躍動感と静かな哀愁…スリリングな展開のなかに幾重ものイメージが交錯する物語世界を、量感ゆたかな美しい絵で見事に視覚化した豪華絵本。小学校中学年から

文章は宮沢賢治
画は木内達朗
出版社は冨山房→偕成社
となっております。

宮沢賢治作品はカテゴリがありますのでご覧ください。
木内作品は
蟹塚縁起
を過去記事で紹介しています。


なんでわざわざ「時間が過ぎた」と書いたかというと
物語の列車が発車したのが12月26日午後8時だからなんですね。
寒い寒い時期に寒い寒い場所に出発する列車の中の不思議な出来事。
物語がどんなムードかは「内容説明」が語ってくださっているので
ここでは木内さんの絵を中心に紹介させていただきますね。

まー
もともと木内さんの絵は大好きなんですが
この絵もいいんだなぁ。うっとり。

雪の中を走る列車というのは
オールズバーグの『急行「北極号」』も同じようなシチュエーションですが
あちらよりはもうすこししっとりしていて、いかにも日本の雪景色。
とはいえ関東とは違い、雪も深く
たぶん湿度も気温同様低く、あまりベタベタはしていなさそう。

挿絵がどれも
どこか映画のワンシーンのようなのは
構図なのか色遣いなのか
光と影の使い方なのか?

要素はわかりかねるのですが
非常にムーディな誌面でして
低くギターの音楽が流れてきそうです。
(って楽器まで決めちゃうのはここ数日ワタシが延々とゴンチチを聴いてばかりいるからかもしれませんがw)

そして木内さんのこの絵本は
なんといっても氷河ねずみの紳士が愛らしい!
言ってることが鼻もちならないんだけれども
丸くて自慢げな様子のなかにちょっとだけ可愛げのかけらがあって
まさに『ばかげた大きな子どもの酔いどれ』。
こんなふうにちょっと滑稽味をもたせて描かれていると
襲われてさらわれそうになるとき
かわいそう…かも?
って同情心がふっとかすめるというものなのですよ。

そんでもって
強面の侵入者はむくむくの白クマたち。
カッコよくもあり可愛くもあり
それでいて、やっぱり強く怖そうにも見えて
複雑にステキです。
緊迫したムードでありつつも
このクマたちと紳士のおもちゃっぽさで
スキマというか余裕が少しだけ感じられ誌面に対しておびえなくてすむんですよね。

帆布の上着の青年がいかにも昭和の映画に出てくるヒーローっぽくて
事件を解決した後は
また窓の氷をけずり、おそらくはまた外を眺めて時間を過ごすのでしょう。
列車の中から外へと場面が転換しフェイド・アウト。
カッコいい!

短編映画的にまとめられた文章を
さらに視覚的に見せてくれた1冊でした。
宮沢賢治ファンに限らず、おススメいたします。


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