しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

さよなら エルマおばあさん

日本ではあまり見られないタイプの本だと思います。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
いつまでもわすれないよ。スターキティが語るおばあさんの思い出。ある夏の終わり、エルマおばあさんは、お医者さんから病気でもう長くは生きられない、と言われました。これは、おばあさんといっしょにすごした最後の1年間のお話です。

著者は大塚敦子さん
出版社は小学館です。



この絵本を読んで最初に思い出したのはジョン・バーニンガムの「おじいちゃん」でした。
年齢を重ね、いつかは来るお別れ。
その様子を淡々と描いていくあの作品は、孫の眼から見たおじいちゃんという設定で描かれた絵本ですが
この写真絵本は飼い猫のスターキティがエルマおばあさんのことを語る、という設定になっています。

国とか風景なんかを見ると、ちょっと「M★A★S★H」の「オオジカの鳴き声」も思い出しますね。


著者を見て
どうして日本人が?って思ったのは
ワタシだけではないと思います。

人の人生の終わりを
こんなふうに(やらせじゃなく)撮影して
作品が作れるっていったいどういうこと?と思ったら
ドキュメンタリーのカメラマン(ウーマン?)の方は
エルマおばあさんに「13人目の孫」と言っていただけるくらいのおつきあいをしていたのだ、というあとがきがあり
なるほど、そういうことかと納得したのでした。

家族の一員が撮影したスナップ写真のような感覚なので
とても自然なんですね。
(ただ、猫の目を通してという設定になっていますが
そこはやはり彼女の視点ですですけれど…)

病気の告知
そこからの準備
身体が弱りはするけれど
最後まで自宅で過ごす
してほしいこと、しないでほしいことの医療的な線引は自分で決める
というこのスタイルを日本でやるのはかなり難しそうですが
できる、できないというべき論ではなく
こんなふうな終わり方もあるんだよ、という語りかけとして読むのがいいのかな…と
感じています。

写真はすべてモノクロですから
生々しくなく、ある程度の距離を取りながら読めるのがいいところです。
そうはいっても、やはり死は悲しく
その場面では、家族と一緒に涙してしまうのですが…。

ヘタに解説などせず
淡々と読み
感想は読み手・聞き手がそれぞれに胸にしまい
語りたければ語る
むりやり感想を引き出さない(国語の授業みたいなことはしない)

読み聞かせの基本ではありますけど
そんなふうに胸にしまってほしい1冊でした。


関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://honwagohan.blog19.fc2.com/tb.php/1205-2b5d7531
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。