しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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いつまでも、鰐

あまり子ども向けの本ではありませんが
この本を読んで魅力を感じる子がいたら、傾向は純文学系なのかも?です。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)
フランスの作家レオポルド・ショヴォー作「いつまでも、鰐」(『年を歴た鰐の話』『年をとったワニの話』)を所収した『ノコギリザメとトンカチザメの話』は1923年に刊行され、挿絵は画家ピエール・ボナールによって描かれた。のち1929年にショヴォーは自作のイラストレーションを配し、テクストにも若干の修正を加えて新装版を刊行している。本書はこれを底本とし、「いつまでも、鰐」のみを抜粋したものである。この本では、原書の構成を考慮し、テクスト部分とイラストレーション部分を独立させる体裁を継承した。また、イラストレーションに対応したキャプション部分の本邦初訳を試みるとともに、ショヴォー本来の語り口を味わえるよう原文テクストも収録した。

著者はレオポルド・ショヴォー
出版社は文遊社です。

ああ、この本は書きたいことがいろいろあるのにまとまらない…★
とりあえずつらつらと書いてみます。
今日の紹介記事はたぶんかなり冗長
もしくはわかりにくい内容になる可能性高しです。お覚悟を!


いやまあ、なんかすごい本ですよ。
絵本にしたのは著者の絵と文が、原典とは別に存在したからだそうで
そう書かれちゃうとそうですかー、そうですねーなんだけど
日本のワレワレが思う絵本(単純に言うとコドモの本)の棚には置かないほうがいいんじゃないですかね…★
特に
ワニって一部のコドモに人気あったりするのでね。

まあ、中を全然見ないで買っていきなりコドモに読ませちゃう人はあんまいないと思うし
パラパラでも中を開けば、子ども向け絵本とはだいぶ違うのはわかるはずなので
ここで神経質になる必要もないかもですが。

なんでこんなにくどくど書くかというと
救いがないというか、ホラーというには脚色なさすぎというか
「生きてる人間がいちばんコワイ」という話を聞きますが
こういう淡々と書かれた文章もかなりコワイ
というのを思い出しちゃうじんわり系だったからなんです。
コレはあれだ、
ハリー・クレッシングの『料理人』読んだ時のじんわりと一緒だ。
メジャー作品かマイナー作品かわかりませんが
早川ではけっこうロングセラーだったような?
というわけで『料理人』を読んでグッときた方にはおススメします。(メッチャ範囲せま!)

あー、そうそう
上の内容情報でも全然触れてないので
とりあえず身も蓋もないあらすじを以下に。

年寄り鰐が主人公。
リューマチで動けない、でも腹は減る
ということで食べてしまったのは
自分の曾孫★
それが原因で故郷を離れ、であったのは蛸
親切にしてもらい、鰐は蛸を愛する。
蛸が寝ている間に足を食べる。一本だけ。
それが続き、ついにはまるごと食べてしまった。
ひとりぼっち。退屈して故郷に戻るが、仲間は彼を見ると逃げ出す。
どこにいっても孤独な彼は飢え死にしようと決めるのだが…

という
途中までもアレで
さらに書いていない続きもアレで
それなのに文章は乾いていて淡々としているため
妙にフツーっぽいという…

この「淡々」は文章だけではなく
絵も同様でして
そこがまたクセモノです。
無味無臭の、毒とは言わないまでもかなりな刺激物?
のど越し何でもないクセに、お腹の中で効いてきそうな。

絵本の後ろに、原典というか、元の話(文章だけ)がありまして
それがまた
もすこし詳しく(といっても短編小説程度の長さ)
描写はシンプルな美しさをたたえつつ
不条理さは変わらないのですよ。
いや、もっと強烈かも…?

でもって
人によっては、かなりクセになります。
ワタシはコレが初ショヴォー。他の作品も読むべく、図書館にリクエストをガッツリかけてます、ハイ。

救いのない気味悪さを感じつつも、異文化・異世界の理論に惹かれてしまう
アンバランスな気持ちを刺激される作品です。
オカルトとはひと味違う
じんわりとして怖さを味わってみたい方におススメいたします。



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