しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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ラーラはただのデブ

YAでもいいかもな…
と思いましたが
かなり特殊なシチュエーションですので、やはり小説で!


内容紹介
ラーラは高校2年生。成績優秀、数々の美人コンテストでも優勝し、末はミス・アメリカかと期待されていたが・・・。「ダイエット」「美しくあること」など若い女性の関心に応えた青春小説。

著者はシェリー・ベネット
出版社は集英社です。

青春小説、か。
うーん、ちょっとブラックすぎないかしらん?

始まりはわりとわざとらしいくらい、主人公のラーラの高校生活は絵にかいたような順風満帆っぷりです。
ところが、人生の一大イベントでの大成功を手に入れた後
事態は恐ろしい展開を見せはじめるんですね。
要するにどんどん太りはじめていっちゃうわけです。

コワイのは、現実の悪夢化だけではなく
(自分の努力ではどうにもできない変化、という意味ではこの現実も泣けそうなくらいにコワイ★)
それによって今まで誤魔化していた真実の姿が見え始めてしまうこと。

ラーラは、それまでずっと無意識にいろんなものを隠そう隠そうとしていて
そのために努力していたところも少なからずあるのですが
彼女の容貌が変わったことで、隠された真実がどんどんあふれ出てくるのです。

十代の女性にとって「見た目」はかなり幅をきかせる大事な要素。
しかもそれが自分と周囲にとってのステータスであるとしたら
失われるのはどうなるってこと?

バランスが崩れる、なんてもんじゃないんです
ハッキリいって崩壊します。

でも
悲しいのは、それって
新しく起きた出来事ばかりではなく
隠れていた物事が表面化しただけな事も多く
「みてみないふり」でやり過ごせなくなったのも確か
ってことなんですよね。。。

『外見によりかかっていると痛いメみるよ』って痛快さがありつつも
なすすべもなく自分の嫌悪していた方向に押し流されてしまうラーラがかわいそうでもあり
留まってくれた親友がいてよかったね、自分のことを見つめなおせてよかったね
とも思い。

いろんなことを感じつつ読んでいたので
文章が読みやすい割にはスローペースでじっくり読書になりました。

体重も精神状態も「底」からすこし這い出せたあたりで物語が終わる
そのリアルな感じがいいです。
「また痩せた自分にもどれるなら、なんだって差し出すだろ?」
「たくさん差し出すでしょうけど」「なんだってというわけにはいかないわ」
ラストちかくでの親友モリーとラーラの会話。
自分を新しい目で見つめるようになったラーラの変化がよくあらわれていて
モリーもラーラもそれに気づきます。

見た目の呪縛から逃れきってはいませんし、ラーラ自身もそれを認めています。
けれどそれでも、彼女の奥の大事な何かが変化していて
過去の自分より今の自分が幸せ、と感じさせてくれるのです。

女性はかなり面白く読めると思う作品。
男性は?…うーん、わかりませんね。
読んだ方の感想をうかがってみたいものです。

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