しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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大きな音が聞こえるか ※追記あり

読み始めたら、止まらなくなっちゃった…★


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
八田泳、高校一年生。そこそこ裕福でいわゆる幸せな家庭の息子。帰宅部。唯一の趣味はサーフィン。凪のように平坦な生活に自分を持て余している。だがそんな矢先、泳は製薬会社に勤める叔父がブラジル奥地へ行くと知らされた。さらにアマゾン川の逆流現象=ポロロッカで波に乗れるという情報を聞いてー小さな一滴が大きな波紋を生んでいく、等身大の成長物語。

著者は坂木司さん
出版社は角川書店です。

坂木さんの作品は
和菓子のアン
を過去記事で紹介しています。
続き読みたいな~!短編1つ出たけど、もっともっと♪になっちゃいました^^

坂木さんの本、好きなんですよ。
主人公の年齢とか内容とかが、ワタシがこのブログで考えてる枠とちょ~っとずれるかも?ってんで
あんまり紹介はしてないんですが。

でも、この本の主人公の泳くんは高1。ん、ギリギリOK?
年齢より
思春期のモヤモヤと、そこから抜け出ていく様子がYAらしいんじゃないかな、と。

分厚いし長いし(約600Pあります)、表紙もそっけないのに人気あるみたいで
坂木さんはたしかに面白いけど
分厚さにビビらないのかな?って気になってたんですよね。
そんならまずは読んでみるべし。
そしたらば
なるほど、コレは人気が出るわけだ。

泳くんがしているサーフィンと
物語全体の<うねり>みたいなのがシンクロしているようで
読んでいるこちらもなんか一緒に波のりするような気分になります。

そこそこ恵まれていて
でもやっぱり物足りなくて。
波に乗りながらふと考える
「終わらない波に、乗りたい」

口に出したら、答えが返ってきて
そんなものが本当にあるのか?と知り
情報を探し、お金を稼ぎ、親を説得し
波に乗るために地球の裏側まで行ってしまう。

こう書いちゃうと順風満帆に読めちゃうけど
途中で何度も迷ったり凹んだりしてる。
それもまた波のうねりっぽい。よせて、引いて、よせて、引いて。
行ってからの大波、うねり
そして帰国してからも続く人生。ゆるい波だけど、もう淀んだ気分にはならない。
それは、泳くん自身が旅で変わったから?

旅の間だけで、というよりも
その前の目的を見つけたときに彼のなかに蒔かれた種が
行く前の準備で芽を出して
旅行の間にぐんぐん伸びて花が咲いた
って感じかしらん?
帰国後の生活も書かれていますが
エピローグっぽくなく、ちゃんと書きこまれているのもまたよしです。
旅で人生終わりじゃなくて
これからまだまだ続くんだもんね!

坂木さんの書く主人公の子って
とっても「育ちがいい」と思うんだな。
いろんなものを持っていて、それを知っているから根っこの部分が謙虚で
注意されたり文句言われたりしても、切り捨てるんじゃなく、一度自分のなかに落とし込んで考えて後につなげる。
(親の教育もいいのかしら…って、読んでいると両親ともに、どうもワタシあたりっぽい年代。
ああもうそんなトシなのね~★ってのは蛇足ですがw)
だから人間関係なんかもうまくいきやすいんでしょう。

こういう子って、人間関係に限らず
いろんなことがうまくいくようになっていく…
というか
イイ波をつかんだら、すなおにそれに乗れるタイプの子なんだろうなって思います。

若いって、それだけでしんどかったりもするけど
泳くんみたいに好きなことでコレを叶えたい!って目標を見つけられたら
そこにパワーを向けてまっしぐらに体力も気力も使える。いいねぇ♪

海外に行ってからの展開が順調すぎるとか
冗長だとかいう感想を某サイトで見たりもしましたが
そういう、ヘンなリアルさではなくて
うねりながら波に乗るチャンスを見つけてつかむ
リズム感みたいなのを味わう小説だと思っているので
ワタシ的にはNo問題です。
※追記:気になるとしたら、作中でのSEXの扱い方が軽いことかな。
海外での出来事で、泳くんは誘われて抵抗できなかった、という設定になっていますので
多少割引するとしても、もう少し大事なものとして扱ってもいいのでは?と思いました。
日本より命もSEXも軽いのかもしれませんが、それでもね。

そうだ!この感じ
佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』と似てる!
キライな人は「きれいごと」って言いたがるけど
そのわかわかしくて純粋で、だからうまくいく
みたいな部分が共通するものがあるんじゃないかな。

なので、
『一瞬の風になれ』を読んで面白かった!という方には
強く強くおススメしておきますよん♪








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-2 Comments

しろいまちこ says..."Re: タイトルなし"
現在、こちらのブログは更新をほぼストップしておりますので
ご希望には添えないと思います。
どうぞご了承ください。
2015.07.22 10:44 | URL | #- [edit]
藍色 says...""
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
2015.07.14 13:50 | URL | #- [edit]

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