しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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アラカルトの春(赤木かん子ミステリーセレクション4「ミステリーはおいしい」収録作品)

今日はまだ3月です!
3月32日なのですw(←エイプリルフールですからねww)

ということで3月の物語です。



この話がミステリか?というと
個人的にはちょっと首をかしげるんですが
ま、この赤木かん子さんのシリーズは
他にも紹介していますし
全体通して面白いので。

この本じゃなければ、オー・ヘンリーの傑作集の文庫なんかで読めますよ。


この物語も昔から好きな作品。

O.ヘンリー作品ってひねりが美しいものもあれば、シンプルにやさしい物語もあって
装飾が少ないシンプルな文章なのに
とってもリッチで。
短編がこんなに読み応えがあっていいの?っていつも思うんです。



今日ご紹介の「アラカルトの春(献立表の春と訳されている本もあります)」は
彼の作品の中でも1,2を争うくらい
ストレートに優しさがあらわれています。
ある意味ベッタベタのラブストーリーでして
書くのが照れくさかったのか
著者がところどころ口出しをして
「こんな書き方は…」みたいに言い訳しているのがまた微笑ましいのです^^

主人公・サラーの職業は今は存在しない(よね?)「タイピスト」。
当時は数少ない、女性のまっとうな勤め口だったようですね。
とはいえ文章から察するに
彼女は会社勤めではなくフリーで働いているよう。不安感や苦労もしのばれるというもの。
3食のごはんの保証が賃金、という設定は
ひとり暮らしの経験者であればたいてい「それはイイ!」とうなずくのではないかしらん。

そのサラーが春のメニューを見て、ひとり泣いている。そのわけは…?
という展開がミステリーに分類された理由なのかな。
たしかに小さな謎が数点ちりばめられています。
が!
それよりもはるかに注目すべきなのは
この話がロマンスでありつつも
めっちゃ美味しそう
なことでございますw

いや、実際のところ
モチーフになるタンポポって、食材としてはあんまり美味しいものじゃない(と思う)んですけどね?
レストランのごはんをテイクアウトで3食とか
「春になると青い野菜料理が食べたくなる」という台詞とか
なんかこうね
食べることに対する愛しさみたいなのが
恋愛の切なさ、甘やかさと混ざり合っていまして
そのブレンド具合がなんとも好みなんですわ。

季節的に今が時期!なので
タンポポの黄色い花がそこここで見られるうちに
ご一読いただきたい
ほんわりと心地いい短編ラブストーリーなのでありました。

蛇足ですが
不思議とこの「アラカルトの春」が収録されている本っていうのは
他の作品も面白いことが多いような気がします。
オー・ヘンリー傑作集しかり、この「ミステリーはおいしい」しかり。
そういう意味でもおススメですので
ぜひどうぞ!で~す♪





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