しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

とうもろこしおばあさん

最近Twitterの名作絵本紹介botでよくツイートされていて
なんとなく気になったので読んでみたのでありました。


内容紹介
 むかし、アメリカに住むインディアンは、男たちは、野牛をとり、女たちは、いもを掘って暮らしていました。あるとき、小さな村に、ひとりのおばあさんがやってきて、「ここに ひとばん とめてくださらんか」とたのみました。インディアンの若者は、こころよくおばあさんを泊めてあげました。つぎの日、大人たちが、狩りやいも掘りに出かけてしまうと、おばあさんはテントの中で、なにやらおいしそうなものを作りました。それは、今まで見たこともないパンでした。みんなで食べてみると、とてもおいしいのです。「やぎゅうでも、いもでもない。なんだろう、このおいしいものは」と聞くと、「それは、とうもろこしというもんだよ」とおばあさんは、答えてくれました。でも、どこで手に入れたかは、どうしても教えてくれませんでした。ふしぎに思った若者は、ある日、狩りに出かけたふりをして、戻ってくると、こっそりテントの中をのぞいてみました。すると、中ではおばあさんが……。 とうもろこしは、どのようにして、インディアンに伝わったのでしょうか? アメリカ・インディアンに伝わる不思議なお話を、お楽しみ下さい。
内容(「BOOK」データベースより)
~読んであげるなら4才~~、自分で読むなら小学校初級むき。

再話は秋野和子さん
絵は秋野亥左牟さん
出版社は福音館書店、<こどものとも傑作集>です。




一読しての印象は
「保食神(うけもちのかみ)の話だ~!」
日本書紀に出てくる食べものの女神様でして
古事記では大宜都比売(おおげつひめ)のお話がよく似ています。

Wikiの保食神の説明はこちら
同じく大宜都比売の説明はこちら
です。

国が違っても、こんなふうに共通性があるお話が伝わっているのを読むと
<母なる大地>の印象は世界共通なのかなあと思いますね。
アメリカではおばあさんだったのかー。
それにしても「髪をつかんでひきずりまわし、最後にはわたしを燃やしておしまい」って
なんだか強烈ですねぇ。
いや、日本だって問答無用で切り殺しちゃうんですけどもさ☆

植物であれ動物であれ
食べるということは対象の死の上に成り立っているということかしら。
「いただきます」には
その前に( )で「(いのちを)いただきます」が入っている的なことを
どこかで聞いたか読んだかしたことがあるような?
死の上に生が成り立ち
生はやがて死に至る
避けようがない理ですし
この循環は、その渦中にいる私たちではなく、ずっとずっと距離がある存在からすると
きっと美しいバランスで保たれているのではないのでしょうか。
食が少々歪になっても、それすらもアクセントに見えるほど遠い距離から見たら…の話ですけれど。

こういう民話を読むと
公平じゃないように見えるけど
それすらも許されている
そんな愛情が感じられるんですよねぇ。

ああ、なんだか話が絵本からずれていますね。
こどものとも傑作集ですから、文章も絵も安定した面白さです。
特に絵がちょっと壁画調でして
素朴さと野性味とちょっぴり得体のしれないこわさみたいなものがミックスされた
味わい深いタッチになっています。
おばあさんがね、特にコワイ顔でしてw
スズキコージのタッチをもっとソフトにした感じ?
日本人の画家の方にしてはドライな気候が感じられますね。うん、アメリカっぽい。
北米の話なんだけど、なんとなく南米ふうでもあるのは
絵を描いた亥左牟さんが南米にいたことがあるからなのでしょうか。

たぶんもう少ししたら、トウモロコシを植えるのにいい時期になるはずです。

神話や民話に興味を持ち始めた子がいたら
この時期か、そうでなければ3ヵ月後のトウモロコシの収穫の時期に合わせて
読んであげてほしいな、って思える1冊でありました(⌒ー⌒)








関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://honwagohan.blog19.fc2.com/tb.php/1280-767aa0bd
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。