しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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めいめい自分の言葉で 『アンの友達』収録作品

昨日の紹介本からヴァイオリンつながりで。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ちょっとした気持の行き違いで長いこと途絶えてしまった人と人との愛情が、またふとしたことから甦る。10年も20年も離れていた婚約者同士が、ついにお互いの存在を再確認するー1908年の刊行以来、アンの物語は広範囲の読者の心を捉えてきたが、この第4巻ではアンから少し離れて、アンの周囲の素朴な人たちが愛ゆえに引き起す、さまざまな事件をいくつか紹介する。

モンゴメリ作品。アンシリーズのスピンオフ集です。

モンゴメリは
青い城
丘の家のジェーン
アンシリーズを2作ほど紹介しています。
ん?エミリーがまだか…
そのうちそのうちw

ワタシは音楽にぜんぜん詳しくはないのですが
即興の曲をヴァイオリンで弾くというのは珍しくないことなのかしらん?
リンバロストの乙女でも、大草原のローラのシリーズ(長い冬)でも
そういった場面が出てきますね。
テキトーな鼻歌を歌うことがあるけれど、それの上手なヴァイオリンバージョン、という考え方でよいのかなw

活字中毒の人がいるように
音楽がなければ生きていけない人がいる
そういう人たちの一部がアーティストで
この短編「めいめい自分の言葉で」の主人公・フェリクスは
その中でもおそらくはごく一握りの極上のアーティストのよう。

けれど
彼の生まれ(と幼少時代)に不安を感じる祖父は
案じるあまり心理的に拘束することで
過去の後悔をふたたび繰り返させないよう努めます。
愛情からとはいえ
彼自身の資質を見抜くことができず
苦しめてしまう。

「相手のため」っていうのは
思いやりのようでいて
本当のところはそうではないことが多い
コワイ言葉だったりしますね…。

この物語では
その呪縛を解かざるを得ないくらいの
衝撃的な出来事が起きて
結果、みながともに許されて解放されるわけですが
その過程での
無力さと神秘体験が強烈でして
これほどの演奏が表現できるのは
物語ならでは、なのではないかしら?…と
ワタシもちまえの「リアルならどんなふうになるだろう」という連想もしぼみがちになるほど。

到達地点はひとつでも
そこに至る道は様々。
どこを通ったから正しく
どこだから間違い、なんていうことはない。

短いながらも
神学的・哲学的なことを考えさせてくれる短編でした。
モンゴメリだから
ちょっとウェットでメロドラマ風でもありますのでw
理詰めで押されたり深刻になりすぎたりしないところもいいです。

分厚い雲の間から太陽が差し込み
天使の梯子となって地上に降りる
そんな光景が浮かぶ作品です。

機会がありましたときには、
お手にとってご一読いただければ幸いです。







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