しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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「最後の一葉」はこうして生まれた O.ヘンリーの知られざる生涯

たとえば作品を読んで好きになり「どんなヒトかしら?」と思ったときに
こういう伝記や評論があると嬉しいんですよね。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世界中で最も知られている短編小説「最後の一葉」は、どんな文学背景をもつ作品なのか?それを生み出したO.ヘンリーとはいったいどんな作家だったのか?100年を経たいまもなお、誰からも愛され続ける珠玉の短編群を生んだ作家O・ヘンリーの創作の謎と、獄中から作家へと転進したその波瀾万丈の生涯を描く、日本で初めての本格的評伝。

著者は齊藤昇さん
出版社は角川書店
角川学芸ブックスの1冊です。




O.ヘンリーはとっても好きな作家さんなんですが
メジャーだと思っていた割には
翻訳作品は意外と少ないらしく…。

理論社から出ている「ショート・ストーリー・セレクション」あたりが
いちばん網羅しているのかな?と思います。
それでも「全集」ではなく
それが残念で。

そして
どんな人なの?と思いついたときに
この本のことを知りました。

伝記部分は前半で
それほど長いわけではないのですが
どんな生い立ちの人なのかはちゃんとわかりまして

読んでみて
意外なところもあり
納得する部分もあり。

ドラマティックな人生、と
ひとことで片づけてしまえばそれでおしまいなのですが
作品から感じる濃やかで繊細な神経は
この方の人生には大変重いくびきになったのではないかしら、と
なんだか悲しい気持ちになりました。

うしろめたさやそこから人生を立て直した強さが
そのまま作品に反映されているからこそ
人の心の琴線にふれる物語をかけたのだと思う一方
商業作品(要するにすぐにお金になる作品)を書き続けることが必要だったから
長編はなかったのか、など

人の人生を見つめることは
もう少し踏み込めるうれしさと
いらないことまで考えこんでしまうやましさを
伴うものでもあるようです。

でも
知らなくてよかった、とは思いません。
人となりを知った分、前より少しだけ愛情を込めたまなざしで
彼の作品を読みかえすことができるような気持ちにしてくれる
シンプルでストレートな伝記でした。



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