しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

イグアナの娘

この作品も、初めて読んだときは衝撃を受けましたねー★

【送料無料】イグアナの娘 [ 萩尾望都 ]

【送料無料】イグアナの娘 [ 萩尾望都 ]
価格:540円(税込、送料込)


出版社からのコメント
生まれてきたのは、イグアナの姿をした女の子!!お互いに愛したくても愛せない母親と長女の葛藤を、シュールな心象で描く大反響の異色作!!

ドラマにもなりましたねー(見てないけど)。
自薦短編集にも入っていますので
萩尾さんのお気に入りの作品のひとつだと思います。
インタビューでもときどき取り上げられていますね。


親子って難しいなー
と感じている方は多いと思うのですが
その、持っていきようのないモヤモヤした感覚にフワ~ッと風穴を開けてくれるような作品でした。
イグアナ!っていうメタファーがもう、天からおりてきたとしか思えない設定で。
デフォルメはかわいいけど、ニガテな人はニガテだろうなーと思わせる生物ですからね。
だから受け入れられなかったんだーって、気持ちが入りやすい。
(そして、クールビューティーなヒト顔もたまにちゃんと入るという)

現実の面でいうと
自分のキライな部分が(そしておそらく努力で克服してきたであろう本質的な部分が)ガバッと出ている
とか
そんな感じだと思うのですが
それをリアルに描いてしまうと、母が責められる対象になってしまう。
そこをうまくぼかしながら
でも最後ではキッチリと
「要するにお母さんも自己否定してたんだよー」ってことをわかるようにあらわしてくれるという☆
うーん
そりゃ、人気も出るしドラマ化もされるなー。
どんなドラマだったか、今さらながら興味もわいたり。

葛藤を受け入れられなかった母と
母の死によって己の葛藤を受け入れた娘

カテゴライズしちゃうのは簡単なんですけどねー。
実際のところはもっとごちゃごちゃしてますから★

ちなみに、この姉の葛藤の受け入れは2段階ありまして。
大学あたりかな?「いいさ、イグアナとして生きていくのも」みたいになったのは諦めとか開き直りで
母が亡くなって夢を見たときは許しの感情なんですよね。
どちらがいい、悪いではなく
この2ステップで葛藤を受け入れたことで
母を恨んだりすることなくいられたんだなーと。

(唐突な追記ですが、やっぱコレはつけ加えたいのでカッコとじで。
母の側から言うと
妹の存在が姉を疎ましく思う気持ちに拍車をかけたのかも。
おそらく父似で、だから母が安心してかわいがることができて
イグアナの姉を孤立させることにも自分の良心の呵責を感じなくてすむ。
「あの子がかわいくないから。(妹は可愛いのに)(だから自分は悪くない)」ってね。)

妹がヤな子じゃないのもリアリティありましたね。
かわいがられて育ってるからだと思うんですが
素直なので、姉が世間的には自分より上の部分がたくさんあるということに気付くと
ちゃんと反省するんですよね。
このあたりのくだりを読んでいて
わかってもらえる事ってあるんだ。
成長して大人になるって、もしかすると生きやすくなること、あるかも?って思えました。

家族のなかで、父の印象はメッチャ希薄ですが
そういうお家は多いでしょうし
そもそも自分が関わっていなければ
家庭内での濃やかな心のトラブルに気づく男性って
めったにいなさそうですから
ま、そーゆーことでいいかとw

家に関してのゴタゴタにききます!なーんてことはありませんが
自分にペッタリくっついた「家族」というものから少し距離を置いて
そこに風を通すことができれば
少しだけ楽になるし
そうしてるうちに何か変化が出るかもしれない。

そんなふうに感じさせてくれて
ホッとひと息つける。
ワタシにとっては、そんな作品でした。
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://honwagohan.blog19.fc2.com/tb.php/1311-4ac58562
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。