しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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ソングマスター

夏なのに、なぜワタシは
濃いい本を紹介したくなっているのであろうか。しくしく。
読むのも書くのも大変なんだよう★
でも、ほかの本がうまく書けないくせに
前に何回か挫折しているこの本を紹介するタイミングがいま来たみたいなんだよう★


人々の琴線に触れ、凍りついた涙すら溶かし、心を奥底から揺さぶる“魂の歌い手”ソングバードを求めて、年若い恐怖皇帝ミカルはソングハウスを訪れた。だた、それからの幾星霜が過ぎ去ったことか!
皇帝のためのソングバードが見つかったという知らせが届いたときには、ミカルは老境に達してしまっていた……これほど待たされたソングバード、全銀河をその歌声で魅了すると言われるアンセットとは何者なのか?
いかなる運命が、ミカルとアンセットを待ちかまえているのか?
キャンベル新人賞作家が、流麗な歌の調べにのせて、愛と友情と夢を高らかに謳いあげる感動の名作!

著者はオ―ソン・スコット・カード
出版社は早川書房。SF文庫です。
カード作品はキーレンとサラマンダーの物語を過去記事で紹介しています。


下書きを多少したはずなのに残っていなくて動揺しています★
たまにやっちまいます。それを言い訳にして終わりたいですが、さすがにそろそろそんなわけにもいきませんw
今日1日で記事がかけるかわかりませんが、できるとこまでやってみましょっかい。

実はカード作品というのは
短編→長編→シリーズ
っとなっちゃうこともありまして
最たるものがエンダーのシリーズなのですが
(これはワタシが途中で挫折したほど「まだあるんかい!」とダラダラ続いたw)
このソングマスターは先にも後にも独立作品ですね。
タイプでいうと「無伴奏ソナタ」が近いかも?と思いますが
音楽的素養だけで大きく括っちゃってるのかな。あっちはシニカルで物悲しいしね。

上記の内容紹介は、本の裏表紙にあったものをそのまま打ったんですが
実はあんまりピンときてなかったり★
アンセットという主人公の一生と、ソングハウスという星というか自治体のことを書いた物語なのです。

でもって
活字が小さい時代に出版されていても500ページを超える長編ですから
本の分厚さ、内容の分厚さは推して知るべし、ですわ。

バウムクーヘンにたとえるのはアレかもしれませんけど
物語が多層的なんですよね。
主要キャラがときどきはさまってきて入れ子にもなりますが
時空的な後戻りはしませんので、混乱することは少ないと思います。

ワタシは本読みで、音楽はあまり詳しくなく、好き嫌いしかない偏りモノなんですが
この作品は全編これ音楽!なので
音楽好きの詳しい人が読んだらどうなるんだろうなーっと
感想を聞きたくなります。
歌なんですけど、人の声ってとっても雄弁な楽器だよなあと思わせてくれる表現しきり。
でも、ヘタな音楽をかけながらこの本を読むと「合わない!」ってなりそうなので
そのあたりは注意したほうがよさそうですw

主人公アンセットの成長というか変化は激しく、ドラマティックですが
それにつれて彼のなかの音楽もまた高まったりひそやかになり、離れてしまったのか?と思わせつつ
けして絶えることはありません。
彼の根本が音楽であり
そこに込められた愛情をあらわすものだからでしょう。

大きな仕事をいくつもし
その後ひっそりと身を引くようすは
「ゲド戦記」のゲドを思い出させますが
アンセットの晩年の扱われかたの方が個人的には好きだなぁ。

美しさも醜さも賢さも愚かさもあって
それらすべてはひきたてあっているため
どれも不可欠な要素に見えます。
人の人生もきっと大きくズームアウトすると
同じように複雑で美しいのでしょうね。
ソングハウスで奏でられる音楽のような豊かさは
誰のなかにも等しく存在していると思います。

夏に読むのがつらいなら
読書の秋、芸術の秋になってからお読みになるのがいいかもです。
先日Twitterで「重ファンタジー」の話をしましたが
そういう、重厚な作品を求めていて
まだご存じない方がいらっしゃいましたら
ぜひ、読んでいただきたい1作です。






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