しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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水車のある教会(オー・ヘンリー ショートストーリーセレクション『最後のひと葉』収録作品)

ホントはも少し早い時期のがよかったのかな~★
いやいや、物語のクライマックスはいまぐらいの時期だということにしようそうしようw


【目次】(「BOOK」データベースより)
最後のひと葉/水車のある教会/愛と苦労/王女とピューマ/黄金のかがやき/詐欺師の良心/ラウンドのあいだに/ジョン・ホプキンズの完璧な人生

O.ヘンリーは、伝記アラカルトの春を過去記事で紹介しています。

前に紹介した『アラカルトの春』と同じくらい好きな作品なんです^^

のどかな景色と誠実な人たちと、過去の事件や現在起きるドラマティックな展開にたくさんの愛情。
要素はいっぱい入っているのに、ぶつからずに調和していて
さりげないくせにキメの部分はバッチリ華やかで、短編とは思えない読みごたえ。
この作品の何分の一でいいからステキな物語が書けたなら、モノ書きになりたいと思っちゃったかもしれないなw
でもワタシは読むほうが得意で、面白いよって伝える文章を書くのが好きなので
「この作品いいんだよ~」ってお伝えできて、うれしいのでした♪

なんていうか、悲劇を愛情にかえる強さの美しさ、ありがたさみたいなのが
静かにひしひしと感じられる作品なんですよね。
エイブラム神父の気高い行いを評する文章の
「まるで、短い命だったひとりの子どもが、七十歳まで長生きした人々の何人分もの善をなしたかのようだった」
とか
「アグレイア印の小麦粉」についたふたつの値段
「最高級品にふさわしいもっとも高い値段であり、もうひとつは、そう、ただなのだった」
「これこそが、エイブラム・ストロングの、もうひとつのアグレイアの記念碑なのだ」
とかね。
言葉というか、文章の底に流れる豊かさや力強さに
毎回うっとりと読みふけるのですよ。

そして、物語の夏に初めてエイブラム神父と出会う若い娘のローズ・チェスター。
彼女が休暇のお割近いある日、さめざめと泣いていた理由の
「自分がどこの誰だかわからないからプロポーズを受けられない」って、
おんなじような言葉をどっかで聞いたぞ…と
うんうん脳ミソ絞って考えて、やっと思い出しました。
『あしながおじさん』だ!

どっちが先に書かれたの?
とウィキ先生に聞いてみたところ、この『水車のある教会』のが先でした。
『あしながおじさん』って、O.ヘンリーが亡くなった後で出版されたのね…。ちょっとビックリ。
(もちろん、似ているのはその設定一か所だけなんですけどね。
気になって思い出したので大変スッキリしましたw)

いやでも、何度読んでもこの物語の展開
本当に上手なんですよ。
一度軽く持ち上げて、でもやっぱり違うよね~となったのに
その場の音や光や偶然で舞台が揃って…みたいな展開が見事にドラマティックで。
これ、短編の映画(実写版)とか、コミックにすると
ゼッタイにすてきだと思うんだけどなー
ラストのローズのセリフも泣かせますしねぇ。。。
それこそ、星新一のコミカライズみたいに、どこかでO.ヘンリー作品のコミカライズとか
してくださらないかしらん?
和田誠さんの絵もシンプルで味わい深いですが
もうすこし女性っぽい華やかさのある絵が、この物語にはあうような気がします。
イラストじゃなくマンガですが
英洋子さんとかどうかな?と。

そうはいっても、活字で読むのが楽しくないわけではありませんから
読書の秋
季節に合わせての物語を、どうぞお楽しみください^^
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