しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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うぶめ

出版されたばっかりの新刊です!


【送料無料】うぶめ [ 京極夏彦 ]

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価格:1,575円(税込、送料込)


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
母の悲しみと悔しさが、暗い空にはばたく。京極夏彦×井上洋介の妖怪えほん。

京極夏彦さんの作品は
いるのいないの

井上洋介さんの作品はちょうつがいの絵本
を紹介しています。
ん?
両方の紹介記事の日にち、近いですねぇ。ぐうぜーん!


うーん。
京極さんの作品は、前作の「いるのいないの」も素晴らしかったので
今回の妖怪えほん
とにかく早く読みたい!と思ってたんですね。
そんで、読んでみて
今回の作品もとんでもなく素晴らしかった!です。
いやー、参りました。

実を言うと、京極さんの小説のほうはそれほど読んでいないのです★
1冊が分厚すぎるとか、まあいろいろ言い訳はあるんですけどw
それでもって
小説と絵本(子ども向けの作品)って別物なので
小説が面白い作家さんだからといって、子ども向けの作品が同じように面白いかというとそうでもなく。
という例も何作も読んでいるわけです。

それが
京極さんの作品に関しては
大人向けの小説より好き!面白いと思う!ってなっていて。
コドモノ本スキーとしては喜ばしい限りです。

しかも絵が井上さんで作品としてのマッチングもパーフェクト!
編集の東雅夫さんのセンスが光ってますね~。

井上さんの絵はダイナミックでパワフル。
生命力にあふれていて
うぶめというテーマとちょっと違うのでは?と、読む前には思っていたのですが
読んでみると
原始的な赤ん坊に代表されるような
それぞれのモチーフがもつ力強さが物語の持つ悲しさ・寂しさを補完し
なおかつ昇華するパワーがありました。
いやー、この赤ん坊、よかったわあ♪
むちむちしてるのに、ちょっと気味悪くもあり、それでいて愛嬌もほのかにみえて
「オカルト」と「絵本」の両方の要素が見事にマッチしていますのですよ。

女性の絵も出てきますが
もしかして、井上さんって池田満寿夫さん好きかしら?なんか雰囲気が似ているような…
もしくはシャガールとか?色遣いは違うのですが、空気感に共通するものを感じました。
語りの主人公になっている少年の絵はたたずまいがよかったですねぇ。
輪郭だけになったりギザギザと描かれたり。
非現実的なフワフワ感と内面の悲しみがミックスされていて
最後の絵だけのページには泣きそうになるのですが
でも、それでいいんだよって慰められもするのです。
大事な人がいなくなったんだもん、悲しいのは当然なんだよって。

うぶめという怖い話を
怖いだけではなく、裏に潜んだ悲しみをすくいあげ愛情で包んであげたような作品です。
妖怪のうぶめがこの絵本を読んで
残してしまった心のしこりやわだかまりを溶かしてくれるといいな…
と思わせてくれるようなあたたかさに満ちた名作でした。




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