しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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つむじ風食堂と僕

ツイッターのフォローさんに教えていただいた本です♪


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
少し大人びた少年リツ君12歳。つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。リツ君は何を思い、何を考えるか…。人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。

著者は吉田篤弘さん
本文イラストは杉田比呂美さん
出版社は筑摩書房 ちくまプリマー新書です


著者の吉田篤弘さん
最近ハマってる作家さんで
一気読みしちゃうのが勿体なくて
ちびちびとちょっとずつかじるおいしいお菓子のように
1冊ずつ読んでいるんですw

そしたら先日、Twitterのふぉろーさんがこの本についてツイしてらっしゃいまして。
この『つむじ風食堂と僕』のあとがきに
ちくまプリマー新書のコンセプトがかいてあったとのこと。

ワタシはこれから読む予定で『つむじ風食堂の夜』をスタンバっていたのですが
その終を読んで俄然興味が湧き
『夜』を後回しにして、『僕』を優先することにしたのでした。

月舟町三部作は『それからはスープのことばかり考えて暮らした』を読んでいまして
これが最初に読んだ吉田篤弘さん作品のため、とっても思い入れが深いんですね。
まー、吉田さん作品は全体的に思い入れ強くなっちゃって
どの作品も読み終わったあとで
あーこれプレゼントにしたいなーって思っちゃうんですけど^^

しかし、ちょっと考えてみたら
ノベルスじゃなくて、実用書タイプの新書で小説って、珍しいですね~。
挿絵なんかも甘すぎないけどかわいいのがちょっと入っちゃってるので
とっつきやすく、でも、ちょっと大人な雰囲気にひたれます。
この判型でYA、いいんじゃない?軽いからポイッとカバンとかにも入れられるし。
もっとこのタイプの本が出てもいいと思いました♪

『スープ~』のときからリツくんはちょっと気になっていて
会話が非常に大人びていて
「学校で大丈夫?浮いてない?」なーんて、余計な心配をしてしまうのですが
この本みたいにリツくんの内心をいっぱい語ってもらっていると
ああでも自分も子どものころは結構大人びたこと考えていたっけなー
などと思い出します。
口に出したら「子どもらしくない」って言われるから、黙って考えている
ちょっと哲学的だったり、思想というか思索的なことって
きっと思春期とか、そのちょっと前あたりとか
考えている子はたくさんいるんじゃないかしらん。

本の展開というかテーマとして面白いなーと思ったのは
リツくんが感じているのは将来に対しての漠然とした不安混じりの思いなのですが
その気持ちのあらわれと、会話をすることに対しての気後れを変換して
会話の相手に具体的質問を投げかけていることです。
「仕事は何ですあ?」って
たしかにリツくんのような少年にふさわしい問のように思えます。

一方、聞かれた人たちは(そして後になると直接質問されていない人まで)
自分の仕事について語り始めるのですが
これがまた多様でして
自営業で具体的に自分の仕事のここがいい、と語る人もいれば
今はまだそれでお金を稼げているわけではないけど自分の役割はこれ、っていう人もいるし
やりたくないしごとをやっているひとだっていて。
そりゃもうよってたかってひとりの少年に語りかけていて
なんか濃いな~、リツくんはうざくならないのかな?なーんて思ったり。

この多種多様さは
仕事に対して、という具体的なものだけではなく
自分はどう感じて考えてどう選択するか、という生き方にもつながるのですけど
ねえちょっと聞いて聞いてこう思うんだよ語りたいんだよ
っていう、噂話的な自分語りでそれほど重くもない
人生をカットして、端っこをホイッと味見させてくれるようなたたずまいが
どうにもこうにもワタシの好みなんですね~。

周囲の大人からグルッと一周して
自分の父親に最後に質問するところなんかも「らしい」感じで味わい深かったです。

でもって
表紙と誌面の文字色がまた素晴らしくって♪

ちくまプリマー選書は全ての本の装幀を
吉田篤弘さんと浩美さんのおふたり(クラフト・エディング商會)が行っているそうでして
しかもすべての本の装幀が違っているんだとか。
(このあたりのいきさつなどもあとがきで書いてらっしゃるので必読です^^)
なのでこの本の表紙は浩美さんの絵です。小説の表紙っぽい新書、うん、やっぱりいいです。

『僕』はちくまプリマー選書200冊目だからか
表紙の絵も凝ってるうえに、中の本文、目立たないけど文字色がスミ(黒)じゃなくブルーブラック(濃紺)でして
さりげなく手間もお金もかけてますね?だったりするのです(^w^)

番外編ですし、主人公の年齢も12歳ですので、それこそ中学生が気楽に読めそうです。
この作品を読んで面白いな、と感じたら本作の三部作の方に進むのもよさそうですし
気になった方がいらっしゃいましたら、ぜひお手にとってご一読することをオススメいたします♪











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