しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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好き?好き?大好き?

うーむ…
なぜこのタイミングなのか?
自分でもよくわかっていませんが、本日はこの本でまいります✩



著者はR.D.レイン
翻訳は村上光彦
出版社はみすず書房です。

いやー
あんまり覚えてないけど、なんとなく昔の表紙はなんか素っ気無かったような記憶があります。
いい表紙になったんだなあ^^

このところ、過去回帰的な作品に意識がいくのは
星回りが水星逆行で、思い出しや振り返りに向いている時期だからだってことにしておきましょうか。
秋だしね^^センチなムードの作品を取り上げてみるのもいいですよね。

ノンジャンルに入れようかとも思いましたが
ここはとりあえず思想系の本にカテゴライズしてっと。
なんでかって?
著者のレインさんがもともと精神分析医だからですね。
あと
詩の本ではありますが
詩を味わうというよりも
言葉によってあれこれと考えてしまう本だからでもあるので。

オトナ通り越して、「イイ年」になっちゃってから読むと
ちょっと中二病入ってない?だったりもしますがw
本全体に漂う濃密でむせるような香りはやっぱりすごいですわ。
もっとも
この雰囲気はレインさんだけでなく、村上さんの力量でもあるのですけれど。

「Do you love me?」を「愛してる?」ではなく「好き?好き?大好き?」と訳すこのセンスが
本の人気や売れ行きにかなり影響を及ぼしたと思いますよ。
ご本人はあとがきで「くどくないか」と書いていらっしゃいましたが、
前者の訳よりも後者のほうがぐっとキュートで、読んでみようかなって気になりますものね♪
自分が、今も昔も手にとって読もうかなと思い
実際、手にとって繰り返し読むのは
この表題作なので、余計にそう感じます。

その表題作ですが
何度読んでも「うひー✩」となります。最初に読んだ10代からこのムズ痒さは変わらない。
おそらくは恋愛真っ最中バカップルの、
お互いに夢中で恋愛の甘さに酔ってちょっとラリラリしてますね調な会話詩なんですが
女はひたすら問いかけて
男はそれに延々と答える。
どんだけ?ってくらいのやりとりなのに
男は全然へこたれず
いたって真面目に(←ココ重要!)、そして全く逆らわず対応してるわけです。

なのになんで?なんですが
女の質問はやまず
最後の質問はループになり、おそらくは似たような内容の質問がエンドレスでなされるであろうことが予想される…。
途中からうすら寒くなるのはワタシだけかしら。
それなんてホラー…★

恋愛中のドキドキってそんなもの?とも思ったりしましたが
結局のところ
自分に対しての不安があふれてしょうがないのかも
というのが
エエ年になって読み返してからの結論。

自分なんて…っていう気持ちは多かれ少なかれあるものですが
それが過多になると
何をどう言われても納得したり不安を吹き飛ばしたりはできない、んですね~。
これが女性サイド。
と、ワタシは読んでいます。

男性サイドは…
実はよくわかりません★
うんざりしていないのかどうか?
そんなふうに根掘り葉掘り聞いてくる心配顔さえも可愛いのかもしれないし
ここで適当に相手をしたら後がコワイと思ってるのかもしれない。
「こっち側」にいたことがないのがバレバレですねw


その昔
これを対話的にふたりで声を出して読み合わせたことがあったのですが
ただ平板に読んでいるだけなのに
なんとも臨場感あふれる
奇妙なセッションになったことを覚えています。
妙に言葉が立ち上がる。

当時はヘンな感じ~
くらいにしか思っていませんでしたが
あの時の気持ちをもっと掘り下げていたらどうなったかな…。

心に残るというよりも
引っかかる部分が出てきたら
音読して、内心のモヤモヤを見つめてみる
もしかすると怖いものが出てきちゃうかもだけど
隠されていた無意識が表面に出ることで解決されることもあるかもしれない。

そんな効果が期待される1冊でした。
(期待なので絶対ではないですよ。ぼそっ)


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