しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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雪わたり 画本宮沢賢治

寒くなると思いだす作品。
関東は、雪にはまだ少し早いですがご紹介します。

【送料無料】雪わたり [ 宮沢賢治 ]

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価格:1,785円(税込、送料込)


内容紹介
雪のこおった夜、四郎とかん子の兄妹はきつねの幻燈会に招待され、雪の野原を渡って森の中に入って行く…。昼と夜の雪景色が清冽で、寒さまで伝わってきます。

文章は宮沢賢治
絵は小林敏也
出版社は好学社です。

宮沢賢治作品は1カテゴリを作っていますので
ご興味がおありの方はサイドバーのカテゴリからどうぞ。


小林敏也さんの画本のシリーズは何冊か読んでいましたが、この『雪わたり』は未読でした。
出版社が変わったんですね。前の出版社が…ってことなのでしょう。
でも、好学社さんからまた出していただけてよかった。
この独特な絵の世界が消えてしまうのは惜しいですものね。

それにしてもこの絵本は色がすごい!です。
冬の少し褪せたような空の青さというのは雪国独特ではないかと思うのですが
地面が雪で覆われて、その照り返しを受けると
景色だけではなく、空の色も影響を受けるのです。
逆もしかりで、夜の雪野原は闇の色をうつして、なんとも言い難い美しい青さをたたえます。
その両方の青さが、この絵本ではしっかりと描かれているのです。
描いた小林さんの力量とともに、出版社、印刷会社の力の入れ方がしのばれる力作です。
中扉だけ違う紙をつかって銀で刷ってるとかね、いやもう冬の美しさの表現、ハンパないですよ、マジで。

太陽は幾何学風
景色も人も切り絵ふうに見える版画(でいいんだよね?)
小林さんの絵にしてはちょっとやわらかめのタッチのような気がします。
子どもを描いているのでそれがとってもマッチしています。
かん子ちゃんのワカメちゃんカットが微笑ましいです(*^-^*)

ただ、キツネは…ちょっと犬っぽい、かな?
ビミョウな感じを受けるのはワタシだけでしょうかw

あと、ホント重箱の隅なのを重々承知の上で書くと
最初のほうの四郎ときつねのやりとりの見開き、誌面を分割して絵と文を格子状で見せているんですが
ちょっと読みにくい…です。
ココから読むんだよね?と一瞬ですが迷ってしまい
読むテンポが遅れるんですね。これは小疵なだけに残念至極!
絵と文の位置なのか、はたまた大きさなのか?
いや、絵本って読むのは楽しいけど、作ること考えると難しいですねー★

昼の水色の影
夜の青い影
幻燈の鉛筆画
雪の中を迎えに来る兄さんたちの黒いシルエット
どれをとっても美しいとしか言いあらわせない自分の貧弱な語彙がもどかしくなります。
奥付のページも絵になっていて、これがまた素晴らしいのですよ!

宮沢賢治作品は、自分の中に確固たるイメージを持っていて
出版された絵本がそれと合わないとダメ、というかたも多いかと思われますが
この絵本は、ぜひ一度お手にとって見ていただきたいと思います。

好学社からの出版は今年の10月。
書店さんで見つけやすい今の時期がチャンスのはずです。
ぜひ、この冬の読書に1冊加えてみてください。














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