しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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ヘンリー・ブラウンの誕生日

表紙はかわいいですが、ちょっと中身とのギャップがあるかも★です。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
奴隷は、家具や家畜とおなじように、だれかの持ち物としてあつかわれ、主人が売ると決めたら、本人の気持ちなど関係なく売られてしまいます。家族が売られていくのを見ても、どうすることもできないのです。ヘンリーは、そんな奴隷のひとりでした。ヘンリー・ブラウンは、秘密の組織「地下鉄道」の助けをかり、自由への脱出を試みました。ヘンリーが立てた計画は、だれも思いつかなった方法でした。2008年コールデコット賞オナー賞受賞作。

文章はカレン・レヴァイン
絵はカディール・ネルソン
出版社はすずき出版です。




奴隷制とそこからの脱出の話なのですが
重たくないというかウェットではないので
わかりやすく読みやすいなーというのが最初の印象でした。

戦争とか奴隷の話って
立ち位置がけっこう難しいんじゃないかな、と思います。
主張はないと困るけれど、それが強すぎると鼻につく、みたいなことになりがちで
せっかくのストーリーが主張で読みにくいものに…って
たまにあるんですよね。

この絵本は淡々と表現しているので
妙に入れ込みすぎることもなく
けれど理解しやすい言葉を選んでいるので共感は得られる
そんな文章じゃないかしらん?と思います。

あと
ポイントを『誕生日』に持ってきたのがキモかな。
おっきなモチーフは小包ですけど
そこを焦点にしちゃうと
なんというか、大がかりで人目を引くけど
読者との接点がないというか
違いすぎて読んで終わり、みたいになりそうな。

だけど
『誕生日がない』から始まって『誕生日ができた』となると
ピシッと物語に筋がとおってまとまりもできるし
低年齢の子でも理解しやすくなりそうです。

そして
絵がまたいいですね。
見やすいわかりやすいリアルだけれどそれだけに走らない。
文章とのバランスがいいからとても読みやすいです。
個人的には、家族ができた場面でのバンジョーで「おおっ!」となりましたw
(なぜかはふだんのブログの記事読んでいただけば一目瞭然ですわねww)

落ち着いたタッチの絵なので
全体に淡々としたイメージではありますが
ノンフィクションを下敷きにした絵本ですから
こういう絵はあっていると思うし、個人的に好みです。
(あ、そういえば、カテゴリを迷って『海外の絵本』にしていますが
『ノンフィクション』にしてもよかったかも?
じつはまだちょっと迷いがあります…)

これ1冊で奴隷制について説明!なんてランボーな事はできませんが
いろんな本を読む中で、この絵本も紛れ込ませておいて
なにかのときにふと思い出し
中学の歴史なんかで「そんな絵本を読んだことも…」みたいになったらサイコーかもしれません。
もしくは逆に歴史をやってるときに
こういう絵本で多少の補完をするとか、ね。

おさまりがいいタイプの絵本だと思うので
なんというか、いい場所に置いてあげて読んでほしいなー
と思わせてくれる1冊なのでありました。








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