しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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【映画】ある精肉店のはなし (その2)

映画の日に観てきた映画の話。
その2です。


大阪府貝塚市で長きにわたり、家族経営で精肉店をコツコツと営んできた一家の姿を捉え­たドキュメンタリー。自分たちの手で育て上げた牛を家族が協力し、丁寧に処理して店頭­に並べるという作業をこなす彼らの真面目な仕事ぶりを映し出す。監督を務めるのは、『­祝(ほうり)の島』が反響を呼んだ纐纈あや。被差別部落出身者として理不尽な差別を受­けながらも、牛の命と正面から向き合ってきた家族の姿が感動を呼ぶ。
製作: やしほ映画社
製作: ポレポレタイムス社
http://www.cinematoday.jp/movie/T0018477
http://www.seinikuten-eiga.com/
映画『ある精肉店のはなし』より

未読の方でご興味おありでしたら前の記事もあわせてどうぞ。

昨日の記事は屠畜に関してがメインでした。

今日は差別の話がテーマになるのか…と思ったんですが

………困った。

北海道出身なので部落差別ってほんとうに全然わかっていないのです。
「橋のない川」とかも読んではいますが
読んだだけでは「こういうことがあるんですねー」的な
浅いを通り越して、失礼にしかならないことをペロッと書いてしまいそうで不安。。。

映画監督の纐纈さんも映画にするにあたって差別の問題では悩んだとのこと。
映画館にあった対談記事の切り抜きや↓のサイトでのインタビューに書いてあるのを読みました。
纐纈さんのインタビュー記事はこちらから見られます。

そうそう、
ちょっと話があとさきになりますが
映画館のポレポレ東中野さんは
この映画の紹介記事を貼りだしていたり
なんと、なめした牛の皮を展示してくださっていて
読んでさわって映画の世界をさらに広げることができる!です。
ビックリもしたけれど、映画館で映画を見るメリットってこういうことかもな~っと
最大限に堪能してきました。


…うん。
いい加減回り道をしていてもしかたないですね。

差別に関して。
部落差別がどのようなものであったか、ということは
この映画では直接的にはあまり語られていません。

ただ
たとえばだんじり祭りの山車がつくられるようになったいきさつとか
盆踊りの話などに
うかがえる部分があります。
(かなり控えめに話されているんだと思います)

直接的な話だと
ご長男の新司さんが
学校の先生の同和運動の会(でよかったかな?)に行って
お話をする場面がありますね。

それから
息子さんの結婚式の場面が映画内にあり
ご結婚するおふたりへのインタビューで纐纈監督が
お嫁さんになる女性に、男性が部落出身であることを
「付き合う前に知っていましたか?」と質問しています。
(女性は被差別部落の方ではないようです)
女性自身は知らなかったけれど、家族の方がご存知で
「肉屋さんをしている」というような表現でうかがったらしくて。
それでわかるもんなの?と驚きました。

こういうの(肉屋さんが意味するもの)は地域性なのか
それともご家庭ではもっと違う表現をしたのか。
そのあたりは定かではないですが
ご結婚に関しては「人柄がよければ」ということだったそうです。
ご家庭によってもちろん違いはあるでしょうけれど
一律で反対、という時代ではなくなっているよう。

「少しずつでも変わっている実感はある」と
新司さんの奥さまの静子さんもインタビューでお話しています。
この映画で、差別がまた減るといいですね。

でもって以下はワタシの私見で偏見なのですが
差別のもとになる感情とはなんぞや?
と思ったときに
この映画の
肉の解体に使われる刃物に
衝撃を受けたことを思い出しました。

使いこまれていて
今まさに現役で使われている
生きてて意志を持っているんじゃ?と思わせるほどの
生命感あふれる刃物。

それを臆することなく手の延長のように使いこなす人たち。

写真では伝わらない美しさと生々しさがあって
そのすごさが
映画を2回観てまだ観られると思わせる惹きつける要素でもありますし
DVDになったらほしいと思わせるチカラでもあります。

一方
ワタシには特別に思えるその道具や
道具を使いこなす力量が
「日常」の「仕事」であるということに
少し臆した気持ちを自分の中に感じました。

大きな大きな肉を捌く。
単純に「すごい」のですよ。
圧倒されます。


たとえが適切かどうかわかりませんが…

原始の時代、男性は狩りをして獲物をとったわけです。
男性がとってきた獲物を見て
大きい獲物であればあるほど
すごい!カッコイイ!って
子ども・女性は思います。

少年のすごい!には「いつか自分も!」がはいっているけれど
女性のすごい!には「自分とは違う、自分にはできないことをしている」があって。
その力や技は女性にはちょっと怖いという気持ちがあるのです。
それが怖くなくなるには
自分にその力が向けられないという絶対的な信頼感が必要なのです。

この
女性が男性に感じているであろう
恐怖と畏怖の間というか、
相手がすごい

そのすごいが自分に向けられたら?という不安
このふたつが入り混じった
複雑な感情

これが
ワタシの感じた臆する気持ちに通じるもので
他の人の奥底にもひそんでいるんじゃないかなー
なんてことを考えています。

あてはまるかどうかはわからないんですけどね。。。


骨太という漢字より
ゴッツイ、というカタカナのほうがあいそうな
どしっとした質感をもった映画でした。
考えさせられる、というよりも
いろんなことを感じさせられ
こうやって書くことで少し整理ができたような気もしますが
まだまだ未整理なものもありそう。
(でも、この先
自分の中から何か出てきたときは
ブログ記事ではなく、手帳に手書きで残すんじゃないかな…)


映画館ポレポレさんでは
もう少しの間だけ上映しているようです。
気になっている方は
できれば映画館に行って
皮やパンフレットや映画紹介の記事など
たくさんの媒体にふれながら
映画を直接観ていただくのがいいんじゃないかな

思います。


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