しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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台所のおと/みそっかす

小説とエッセイが両方1冊に編まれている本は想定していなかった★
ブログのカテゴリを考え直したほうがよかろうか…。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
父・露伴の没後、文筆の道に進んだ幸田文。歯切れのいい文章には定評がある。人情の機微をつづる「台所のおと」「祝辞」、生い立ちを語る「みそっかす」、露伴の臨終を描いて圧巻の「終焉」など、孫娘青木奈緒の編んだ幸田文作品集。中学以上。

著者は幸田文
編者は青木奈緒(幸田文のお孫さん)
出版社は岩波書店。岩波少年文庫です。



いやー、まさか幸田文をこっちのブログで紹介できる日が来るとは。
なんか感慨無量でございますわ。

というのも大好きな作家さんのひとりで
近年読むことは減ったものの
その昔、お給料日まで1週間、手持ちの残金たしか2000円ちょっとくらいのときに
新刊を見つけ、迷ったあげく買って後悔しなかったのは
まさに『台所のおと』のハードカバーでした。
いくらだったっけかなーw本棚を探せば見つかると思いますが
あえて調べずそのままにしておきますwww

キレのいい書き方は
エッセイであっても小説であってもあまり変わりません。
シャキシャキとした歯ごたえのいい食べものを噛んで咀嚼するように読み進めるあの感覚、
懐かしいです~♪
再読してこの文章を書いているので
この記事も文体とか多少影響を受けている可能性が。
なにしろ好きなのでうつっちゃうのですよw

岩波少年文庫に入れるには多少大人っぽいセレクトかも?とも思いますが
幸田文さんの作品は子ども向けではないので
岩波さんのご判断にお任せしましょうか。
個人的には『黒い裾』が入っていないのは残念至極でございますが。
名作なのに、なんで入らなかったんだろー?

『ひのき』から始まるのもちょっと意外でした。
『みそっかす』が入ってはいても後ろのほうに収録されていることといい
世代が違うんですね。
文さん存命のときからの読者にとっては
幸田文さんのお名前の冠には「幸田露伴の娘さんの」がついていたように思います。
時代は過ぎつつあるんですねー。
ワタシの世代だと、
文さんの文章を『みそっかす』『あとみよそわか』で読みだした人、多いはずです。

今読みかえしても
『経師』に書かれている
「たいていの人は自分にされた躾を子に伝えたい望みと、
またまったく反対の教育を試みたい望みを持っているものなのさ。」

なんて文章を読むにつけ
こんなことを自分の娘にサラッと言ってしまえる露伴さんみたいなカッコイイ男性が父親で
しかもその人に育てられたとなれば
そりゃたいていの男には飽き足らず出戻ってしまうわねえ

感じいることしきり。

文さんが受けたのがどんな教育だったかは
『あとみよそわか』に詳しいので
未読の方はぜひどうぞです。

掲載作品では
エッセイに『ひのき』があって小説に『濃紺』があるのがよい取り合わせでした。
このふたつは対になるとまではいかないにしても共通する部分がありますので
一緒に読めるのはうれしいものです。
あとはなんてったって『台所のおと』
まあこれはワタシが食べもの系のお話が大好きだからですけれどね。

そのほかの作品も粒ぞろい。
少年文庫の対象年齢にはピンとこない内容の作品も多々ありますが
トシいってこの味わいがわかるころに
ちゃんと手に取れるかというと、なかなかそうもいかなかったりしますのでね。
まず読んで、文体が自分に合うかの相性を見極め
ピンとこないなりに面白く読める作家かどうかを知っておくのがいいのかもしれないなーと思います。

この本を読んでみて気に入ったら
他の作品も読んでみたくなることでしょう。
そのときは『流れる』↓が傑作長編なのでおススメします!


ご参考になりましたらうれしいです♪

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