しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

このエントリーをはてなブックマークに追加

銀河鉄道の夜 金井一郎・絵

絵本ナビさんで
ミキハウスの宮沢賢治絵本のレビュー募集をしていまして。
過去記事を手直ししていくつか投稿してみたのですが
作品一覧を見て、読んでない作品、けっこうあるのね~…ということで
まずは新刊を読んでみることにしたのでした。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ーするとどこかで、ふしぎな声が、銀河ステーション、銀河ステーションと云う声がしたと思うと、眼の前がさあっと明るくなり、気がついてみると、ジョバンニは、親友のカムパネルラといっしょに、ごとごとごとごとと小さな列車にのって走っていたのだー。銀河を走るその鉄道は、人々の透明な意思と願いとをのせて、生と死のはざまを、かけぬけていく…。「翳り絵」で描かれた『銀河鉄道の夜』。

文章は宮沢賢治
絵は金井一郎
ミキハウスの絵本です。

宮沢賢治作品はカテゴリがございます。
ご興味がおありの方はサイドバーからどうぞおいでください。



いやー
なんていうかもう…すごいです!!!

中村道雄さんの組木絵本をみたときも仰天しましたが、
この金井さんの手法もまたとんでもないですね。
巻末の奥付で手法を教えていただいてなければ、どうやってこんな絵ができたのか
きっとわからないと思います。

そして
手法がわかったからといって
その手法で描こうと思えるかはまた別の話で。
そんなところも中村さんと似てるかも。

手間がかかる、という言葉が軽く感じられるほど
凝った、というよりもむしろ
忍耐力が試される、としかいいようのない緻密さ。
描きこみっぷりに惚れ惚れする絵本を読んでいると
絵を描くことに耽溺できないと作品はつくれないものなんだなー
と、いつも感じいるのですが
この本のように
耽溺通り越して執念といったほうが当てはまるような
ある種の執拗さで描かれた絵を見つめるうち
背筋に細い刃が入るような怖さも感じ
誤魔化すために、つい
「ドMですね…」
いらんツッコミ文句が浮かんでしまうワタシをどうかお許しください…★

閑話休題。

単色なのになんでこんなに表情が豊かなんだろう?
と不思議でしたが
よくよく見ると…白青濃紺黒?フルカラーっぽい、です。
白黒のページと白紺のページが混在してるのかな?
地味なのに複雑ですよ。。。
そして、文字色が少しグレーがかった紺色。
この凝りようにも出版社さんの力の入れようがわかります。

でね
あのね
中の絵は単色に近い色合いなんですけどね
裏表紙の銀河鉄道だけ、色が少ーしついてるんですが、ホントにそこだけ!で
どうして?って思いつつ、とっても目を引きます。
こんな汽車が見えたら
うん、ついていきたくなるでしょうね、きっと。

優しさと怖さと悲しさと…
金井さんの作品に対する想いが全てつまった作品です。
物語と絵がともにハーモニーを響かせているような名作です。
機会がありましたら、ぜひ手にとってご覧くださいませ。






関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://honwagohan.blog19.fc2.com/tb.php/1586-a30da823
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。