しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ エル・システマの奇跡 (その3)

エル・システマについて
いったいワタシごときが何を語れるのか?

読んでも読んでも結局のところ
「本を読んでください、そこにすべてが書いてあります」
としか言えないんじゃない?

自分の表現の足りなさにガックリきたり
文章をひねくってる時間、この本をもっと読みこみたい!と思ったりw

葛藤しながら開いて読んで閉じてキーボードに向かわせている本はこちらです。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
異端の指揮者・天才ドゥダメルとノーベル平和賞候補革命家アブレウ、“踊る交響楽団”格差社会に奇跡を起こす。

著者はトリシア・タンストール
出版社は東洋経済新報社です。

その1の記事はこちらから
その2はこちらから
それぞれご覧いただけます。ご興味お持ちいただけましたらどうぞ。



エル・システマの活動は
その距離も
活動内容も
とんでもなく広大です。

それを1冊の本、300ページで紹介しようとしているわけで。
本もまた広大な範囲を網羅していて
ワタシのアタマはパンク寸前になっています★
整理しようと思って読みなおすと
また読みふけってしまうから、進みやしないwww

「システマという名前はふさわしくない」
と作中で語られているとおり
システムからいかにはみ出し、躍動的に活動を続けるかが
システマの目的のようです。
この本が日本で出版されたのは昨年2013年の9月。
原書の初版は2012年のようですが
おそらく、今このときに誰かがインタビューをしていたら
本の中からさらに状況は変わっているのでしょうね。

「芸術振興ではなく、音楽を通して人を成長させるプログラムだ」
とアブレルはこの本の中で語っています。
貧しい子であっても音楽を習えること
どこに、どのように彼らが音楽を習いに行っているか
かれらの家族はどうしているか
たくさんの子たちが短いインタビューを受けています。

少し残念なのは
作中に何度も「音楽を続けない子たちも多数いる」とあるのに
その、システマを離れた子たち、大人たちのインタビューがないこと。
システマの紹介の本なのだから、そういうものだと思いつつも
離れて別の仕事をしている人たちに
システマの思い出や
彼らにとってシステマとはどのようなものだったのかを語っていただいて、
それを読みたかったなーと感じました。

演奏家以外にもシステマの活動をしている人たちの話がたくさん紹介されていて
それがまた興味深かったので余計ですね。
教師も、楽器を作ったり修理したりする人も
取りまとめや広報や事務作業をする人も
みな、システマに首までどっぷりとつかってw とても幸せそう。

国をあげての活動ですから
地域差もありますし、場所や団体によってのバラツキもあります。
オーケストラから合唱へと活動を広げているそうで
その格差もこれから出てくるのかもしれません。

けれど
それらを割り引いても
やっぱりシステマという団体があらわれたこと
国のバックアップを受けて活動をどんどん大きくしているということ
これらは驚嘆すべき出来事なのです。

システマに行き出して子どもが変わります。
音楽を手に入れたから
自分の成長がわかるから
もちろんそれもあると思います。
けれど
本に書かれていない理由
周囲が自分を尊重してくれる機会を持てたから
ということでもあるのでは?(と勝手に推測しています)

システマはNO!といいません。
裏を返せば、YES!の方法をいつも探して行っているということ。
周囲の全てがYES!に向かっていて
自分もその一員であるならば
自分のYES!を探し、行動しはじめるのは
ごく当たり前のことになるのではないかしら。

そして、その子どもたちが成長して
国が、社会が、変わっていくのではないのかしら。

ヒメネスがアブレウに愛情を持って届けた音楽という種は
ベネズエラという国で豊かな葉を茂らせ、花や実をつけた大木になり
今は他の国へも届きはじめました。

本はそれらの活動を紹介して終わっていますが
これからも続くシステマの物語に
またどこかでふれられたらいいなと願っています。
この本に出会えたことに感謝しながら
ページを閉じて、つたない文章を終えさせていただくことにします。

お読みいただき
どうもありがとうございました。












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