しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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命のビザを繋いだ男―小辻節三とユダヤ難民

不思議なもので、少しずつではありますが
ワタシがブログで紹介したいなと思うタイプの戦争の本に
毎年毎年、ちゃんとめぐりあっているのです。

特に探してるわけでもないのですが
何か他の情報をと見ているうちにふっと目につき
読んでみる。
最近は、(本読みとしてはお恥ずかしいですが)手に取っただけで読み切れない本もあるのに
ふっとラジオのチューナーがあうように、本とのタイミングや波長があって
すんなりと読みこめる。

こういう出会いには、やっぱり感謝ですね。

というわけで、まだ涼しい時期に読んでいた本を
この暑い時期にご紹介となったのでした。
ちょっとギリギリなタイミングでごめんなさい、ですが★


内容紹介
ナチスの恐怖からユダヤ人を救った、
もう1人の日本人がいた
日本のシンドラー・杉原千畝の「命のビザ」で日本に逃れたユダヤ難民6000人。しかし許された滞在期間はわずか10日あまり。ビザが延長できない場合、彼らを待っているのはホロコーストの地獄だった。そんなユダヤ人たちに命を賭して救いの手を差し延べたのが、ヘブライ語学者・小辻節三であった。なぜ、どのようにして、小辻はユダヤ人たちを安全な地へと導いたのか? 小辻の生きざまに惹かれた俳優の山田純大が、イスラエル等を取材し、昭和史に埋もれた真

あれ?アマゾンの内容紹介、切れてるのかもですー★

著者は山田純大さん
出版社はNHK出版です。



ヨーロッパからユダヤ人が逃げられるよう
強制収容所に入れなくて済むように
国を出るビザをひたすら出し続けた杉原千畝さんという方がいらっしゃるわけですが。
(杉原千畝さんについて書かれた本も紹介しなくてはいけないのですが
まだ「これ!」という本にめぐり会っていないのです)

では、その脱出したユダヤの人たちはどうしたのか?

出発しただけではダメなのです。
目的地までたどり着くためには
何カ国も国を渡り歩き
その間、眠るところや食べるものを調達し
生き延びねばならないのです。

そのあたりの
ユダヤの人たち側のお話は
『日本に来たユダヤ難民』の本に詳しいのですが

では
受け入れる側としての日本は?

そうなんです。
ユダヤの人たちは、日本にきて、滞在し、そしてまた次の国へと向かっていったのです。
この事実、知られるようになったのはわりと最近なのではないかしら?
ワタシが知ったのは、それこそこの本を通して。
え?そうだったの?と
かなりビックリしました。

だって
日本とドイツって同盟国ですよ?
でもって、ドイツがユダヤの人たちを迫害してたんですよ?
それで
ドイツをはじめとして、逃げなきゃ!ってなった人たちが
通過のためとはいえ、日本に来る?

人道的ではありますが
政治的には…ですよねー、どう考えても★

その難題を成し遂げた方が小辻さんだったわけです。
杉原さんといい、小辻さんといい
国内で、彼らの偉業が知られるようになったのは近年。
それまでは
ユダヤの方の間では有名でも
日本では「誰?」だったのではないかしら。
少なくともワタシは知りませんでした。杉原ビザはかろうじて知っていましたけども、それくらい。

日本国内で小辻さんの本が出版されたのはこの本が初めて。
自分の(借金も含めての)私財をユダヤの人たちを救うためにつかい
見返りになるような金銭収入は一切なかった。
おそらく、そのあまりの高潔さゆえに理解されなかった面もあるでしょう。
『百年以内に誰か、自分をわかってくれる人が現れるだろう』
と言い残すほど
孤独を感じることが多々あった人生のようです。

この方のなしたことは
もっとたくさんの人に知っていただきたいと思います。
本が出版された今年だけでなく
来年も再来年ももっと先も
読み継がれていきますように願いを込めて
夏のこの時期にご紹介させていただきました。

少しでも気になった方がいらっしゃいましたら、
ぜひ、
ワタシのつたない記事だけでは終わらせず
本の現物にふれて、そして読んでいただければと思います。

苦難の道をたどり
最終的にユダヤ教に改宗し
亡くなった後、イスラエルに埋葬された小辻さん。
彼の魂が安らかでありますように

縁もゆかりもないモノですが
今さらながらに
心だけでも寄せさせていただきたいと思います。


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