しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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たいせつなこと

沁みいるような絵本です。
小さい子より、むしろ思春期以降のYA世代や大人向けかも。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
世界中でながく愛されつづけている『おやすみなさいのほん』のマーガレット・ワイズ・ブラウンとカルデコット賞受賞画家のレナード・ワイスガードのコンビがおくる一冊。日々、目にうつるものたちを新鮮なおどろきをもって自由にとらえたこの本は、1949年に最初に出版されて以来おおくの人々によみつがれている。

出版社:フレーベル館
初版:2001年9月

マーガレット・ワイズ・ブラウン作品は
『ぼくのコブタは、いいこでわるいこ』
『おやすみなさいの本』
『ぼくにげちゃうよ』
を過去記事で紹介しています。



◆やっぱり絵本は絵で印象が変わると思う◆
マーガレット・ワイズ・ブラウン作品は何冊か読んで&紹介していて
同一作家の作品なのに、かなり印象が違うのですよね。
今回、この作品を読んで
ワタシがニガテなのは、もしかして絵と文のマッチングによるのかもしれないなー、と思いました。
(過去記事を読んでいただけばバレバレなのですが『ぼくにげちゃうよ』がちょっとニガテなタイプでして。
もしかしてこの作品はもっと違う絵で、甘さ控えめ、というか
いっそもっとシュールで、例えばシャガールばりだったりなんかして
「ひゃー★コワイ」なんて言えちゃう雰囲気だったら…
かなり好きになったかも?なーんて)

この『たいせつなこと』の絵はかなり絵画的、というか
全体的に静かなたたずまいの絵です。
色合いも抑えめで、場面によっては「もの静かに過ぎるのでは?」と思う絵も。
でも、全体としてみると、それが結果的に成功しています。
ちょっと日本の水墨画みたいな趣がありますね。引き算の美学。

個人的にいちばん好きなのはりんごの場面。
文章も絵もりんごのみずみずしさをたっぷりと伝えてくれているので
口の中にリンゴの味が広がるようです。
ちょうど美味しい時期ですからね。ワタシの中では、このリンゴ、フジの味わいですよw

文章に関しては原題の「The Important Book」がすべてを物語っているように思います。
ひとつひとつの事柄について「大切なことは○○」

繰り返し繰り返し語り、
最後は
「あなたにとって大事なことは…」
と伝えてくれています。
かなり前に紹介記事を書いた
『あなたは、あなたでいいのだ』
にも通じるような内容です。

メッセージではあるのですが
おしつけがましくない静かなトーンの文章と絵なので
自分の考えと違っていても
大丈夫、大丈夫。どっちも間違ってない。
見方や受けとめ方は人それぞれでいいんだよ。
って受け入れられます。

迷ったり、悩んだりしたときに手にとって
ゆっくりページをめくりながら
「だいじなことは、なあに?」

絵本を見ながら自分に問いかけてみるうち
もしかしたら、ふっと答えが自分の中から浮かんでくるかもしれない…

そんなふうに感じさせてくれる作品でした。



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