しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

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アトムの子ら (With 「X-MEN」)

先日紹介記事を書いた新書『SFはこれを読め!』で紹介されていて懐かしくなった本です。


商品の説明
成績はオールB、ごく平凡でおとなしい少年ティモシー。だががkレはその見かけと裏腹の超天才児---15年前の原子力研究所の事故が原因で生まれたミュータントだった。

著者:ウィルマー・H・シラス
出版社:早川書房(ハヤカワSF文庫)
初版:1981年9月

『SFはこれを読め』の中でどんなふうに紹介していたのか、じつのところわりと忘却の彼方なんですが
そうそう、この本好きだったのよ~ってことで読みかえしました。

で、なんでタイトルに「X-MEN」が入っているかというと
自分の中で内容に共通性を感じてググったら、「X-MEN」の紹介文に「アトムの子ら」という語句が入っていまして
ん?そんなこと本編で言ってたっけ?と思った次第です。
いやまあ、この映画好きなんでたんに再度見たかったからでもあるんですけどねw


(ウルヴァリン若いよ!つーか、いま見直すとみんな若いよね、当然だけども。
そして近未来が200X年になってました。うーん、時代性がしのばれるw)

結論としては「語句としては出てきませんでした」
なので、「X-MEN」の紹介を書いた人が関連性を感じてキャッチコピー的に使ったのかな、という気がしています。
わたしも似たような感想なので、この記事は双方まぜこんでの紹介文になるかもー。



実にクラシックタイプのSFでして、そこがいい!作品です。
原子力研究所の事故で天才が生まれちゃうという設定とか
イマドキの感覚でいうとおいおい!とツッコみたくなりますが、
「なにか原因があって、その結果同年代のミュータントが一定数生まれた」
という設定があってのストーリーですからね。

ミュータントが特殊能力じゃなくて高度な知性だということ
そして、感情面では年齢相応の子どもであるということ
(しかもみんな精神的に荒廃していないイイ子なんだ、コレが)
保護者となる大人たちの精神バランスがとれていること

どれをとっても安心して読める設定の作品です。

時代が変わった…という言い方はちょっとちがうな
自分たちの世代が文化の中心からずれてきた、
要するにトシをとったってことなんですけどね(笑)
イマドキの小説やコミックというのは「イタイ設定じゃない?」というのが多いように感じつつあります。
寄って立つところがないというか、不安や不安定なのがデフォルトで
でもきっと、それがわたしたちよりずっと下の世代のスタンダードなんだなと思うと
悲しくなることがあります。

だからこそクラシックで、まあ人によっては古くさいと言われるかもしれないけど
それでも安心できる作品が好きで
自分のブログではそういう作品を紹介していこうと考えているわけなんですが
そんなん書きだすと長いうえにとりとめがなくなるので
それはまたの機会に置いといて。

「アトムの子ら」に関しては
ミュータントであっても子どもは(特に精神的に)守られるべき
という著者の信念が見えるようで
そこが本当に好きなんですね。

最初は子どもたちを集めるための学校なんですが
結果的にそこに保護者たちも集まってくる
知能的に理解できなくても、そして家庭の事情などで一緒に暮らせないとしても、
自分たちにできる支援はしようという姿勢がどの大人からも一貫して感じられ
それがこの作品の大きな魅力のひとつになっています。

実際のところ
ミュータントであるということは「他と違う」という孤独感は強いし
マイノリティであることによる迫害はあるだろうし
この本でも最終的には学校は解体されることになってしまい…
あんまりね
(前向きなフリをしているとは思うけど)明るい結末ではないんです、実のところ。
でも、この学校での生活があったからこそ
その後の未来を子どもたちが明るい気持ちで生きていけるのでしょうから
そのためにも、仲間たちと一緒に生活できてよかったね、と。

この「ミュータント」を超能力者、異形の者たちに置き換えたのが「X-MEN」の設定でして
こちらは「アトムの子」の発展系というか
ここまで違う、共存できるか?ということを
何作にもわたって作品化しています。

異能なことと
ミュータントを保護し、学校を経営しているのが
おなじミュータントのプロフェッサーなのが違いですが
特性を遮らず精神の保護をする
能力のない人とも共存を
ではどのように?
というテーマは共通していますね。

(ちなみにこの「他と違う感」、ミュータントじゃなくてもマイノリティな思考、嗜好がある
特に思春期の人には共通性があると思うので
「アトムの子ら」に関しては特にYA世代に読んでみてほしいな、と思う次第。
読んでいる間だけでも守られるような気持ちになれたらなによりかな、と)


能力のない人たちにもいろんな人がいて
ミュータント同士でも考え方の違いで敵対することはある。
当然っちゃー当然の話ですが
十把ひとくくりにしちゃいかんよね、って感じでしょうか。

「X-MEN」のほうは完全にエンタメではありますが
こういう作品を見て楽しみながらも心のどこかで
自分と違うものの受け入れ方みたいなのを考えるための
種が播かれる、きっかけができる可能性があると思うので
本と映画の合わせ技で紹介してみました。
どうせなら2記事に分ければよかったか?と
セコイことを考えつつも
まとめて駆け足でのご紹介です。
ま、どっちもメジャーどころですのでね^^ 

未読、未視聴の方がいらして
ご興味持っていただけたら嬉しいです♪




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