しろまち堂~こちらも本館ですがただいま休館中の旧館です~

旧ブログ名は『ワタシノスキナコドモノ本』、本の紹介や本に関するアレコレを語る、『しろまち堂』のメイン館でしたがただいま休館中のため、こちらは旧館でございます。『しろまち堂』は『本館・新館』のほか、『~音楽・映像館~』、『~写真・旅行館~』『~縁側~』もございます。煩雑ですがあわせてよろしくどうぞです。

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モンテ・クリスト伯4

長編小説、なかなかにヘヴィーです★
でもがんばる!面白いし! 
しかし、読んでる巻と記事にする巻の内容が混ざるので、ちょっとややこしいですw


Amazonより商品説明
今も昔も復讐鬼の物語が人々の心を惹きつけてやまないのは、それが幸福と安寧に背を向けた人間の究極の姿だからであろう。世界の文学史上最も有名な復讐鬼、モンテ・クリスト伯。19世紀フランスの文豪、デュマが創造したこの人物もまた、目的を果たすごとに、底なしの泥沼へと一歩足を踏み入れていく。
本名、エドモン・ダンテス。マルセイユの前途有望な船乗りだった彼は、知人たちの陰謀から無実の罪で捕えられ、14年間の牢獄生活を送る。脱獄を果たし、莫大な財宝を手に入れたダンテスは、モンテ・クリスト伯と名乗ってパリの社交界に登場し、壮大な復讐劇を開始する…。
文庫本で7冊の大著である。物語に多少「できすぎ」の感もあるが、そんな懸念をすぐに吹き飛ばしてくれるほど波状に富んだ展開で、息をつく暇もなく読み通してしまう。フランス文学の大著といっても、机に向かって姿勢を正して読む、というよりは寝そべりながら読むうちについ夜更かししてしまう、というタイプの作品である。
何と言ってもこの小説の白眉は、伯爵の用意周到かつ執拗な復讐の過程である。着々と目的を遂行していく姿が、心理描写をいっさい排した文体で描かれ、後年のハード・ボイルド文学をも連想させる。
復讐の物語にハッピー・エンドはあり得ない。もしあるとすれば、主人公がどこかで「妥協」を見出す必要があろう。モンテ・クリスト伯が最後にどんな選択をするのかも、読みどころのひとつである。(三木秀則)

著者:アレクサンドル・デュマ
出版社:岩波書店(岩波文庫 赤版)
1巻の紹介はこちらで
2巻の紹介はこちら
3巻の紹介はこちらから
ご覧いただけます。



さてさて。物語がだんだん盛り上がりつつあります。
とはいえまだまだ『仕込み中』の感もありますが、この作品は後ろ上がりでどんどん盛り上がっていきますのでね。
くるぞ、くるぞ…と思いつつ読んでいくのもまた楽しいのです。

その後のモレルさんの話をモンテ・クリスト伯が聞く場面が最初のほうにありまして
これがなんとも泣けますです。
この『モンテ・クリスト伯』、登場するお年寄りがみんなステキなんですよねー。
モレル氏しかり、エドモンパパしかり、ファレル司祭しかり、ノワルティエ氏しかり。
故人の率が高いのがカナシイですが…★ 

ちらりちらりとエデが登場したり
モレル氏の息子・マクシミリヤンとヴィルフォール氏の娘・ヴァランティーヌの恋もさりげなく紹介されたりと
なんというか、オセロの駒がひとつずつひっくり返っていくようなドキドキ感が忍び寄っております。

しかしですね
Amazonのモンテ・クリスト伯レビューで読んで「そうだっけ?」と思って読みかえしてみたら
たしかにモンテ・クリスト伯って、自分で直接手を下すことって少ないんですよね。
「こんなのありますよー」って、目の前にぷらんと<何か>をぶら下げはするけれど
それに飛びつくかどうかは実のところ当人次第だったりして。
このあたり、後の悲劇を考えると非常に恐ろしくもあるところです…。

実際に手をくだした、といってもいいのは
この時点ではダングラール氏の投資が失敗するようにしたくらいかな。
これはかなり直接的。
あとはヴィルフォール氏の子どもであるベネデットをアンドレア・カヴァルカンテイという名前にしておびき出したあたりかしらん。
これに関しては彼が悪党ですし、後の仕掛けがありますのでね。
直接的でもあり間接的でもある、なかなか微妙な雰囲気でございます。

あとはねー、再読してると読み飛ばしますが
モンテ・クリスト伯どんだけお金持なの?って場面はそこここに。まー、今さらではありますけども。

お金といえば、この巻ではダングラール氏が最後のほうで奥さまに対してガッツリかまします。
お金と色と、要するに女性の不身持ちな話をあてこするわけなんですが
貴族の夫婦の裏側ってこういうのもけっこうあったんじゃないかなー、って思いますね。
恋愛は婚外で(ただし女性が後継ぎをちゃんと生んでから)っていう風習があったみたいですからねー。
物語でもあまり出てこないタイプの会話ですが、意外と現実では
こういうあけすけな会話が夫婦の間で交わされていたりしたのかもしれないなー、なんて思いました。

夫婦といえば、モルセール夫妻はこの巻、直接的には登場しませんが
あのカドルッスもふらりと現れますし
次の巻から、またガッツリと盛り上がりそう…と
なかなか期待を持たせる中盤。
物語のうねりの、少し引き気味の部分を読むのもまた楽し、でございました^^ 

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