はやくはやくっていわないで
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「どうしていそぐ」「いそいでどこいく」「ひっぱらないで」「おさないで」-きこえていますか?この子の声、あの人の声、わたしの声…。この絵本には、いまを生きるわたしたちがつい忘れがちな、とても大切なメッセージがつまっています。となりにいるお子さん、大切に思うひと、そしてこの本を手にする皆さん自身の心の声でもあります。この声に耳をふさぐことなく、しっかり耳をかたむけてみてください。自分が自分のところに戻ってくる、そんな感じがするはずです。
文章は益田ミリさん。
絵は平澤一平さん。
出版社はミシマ社です。
ミリさんの作品は
アンナの土星
を紹介しています。
ミシマ社?
初めて聞く出版社だなーっと、楽天ブックスで調べてみたらば
絵本はこのミリさんシリーズだけなんですね。
ミリさんの本を出版しているので
たぶんその流れで絵本も出しました…って感じなのかなと推測。
しかし
ミリさんらしくて
いい絵本が出たものですよ。
うーん、スゴイ!
主人公は小さな船。
ストーリーというよりも
ひとりごとめいた文章を連ねながら進んでいきます。
海の中を言葉を使って泳いでいくみたい。
ミリさんらしいといったのは
大声で主張するようなことじゃない
でも、なんとなく居心地が悪くなるような違和感を
小声で表現し
同時に、それを自分で緩和する言葉も発しているところ。
自分のペースがゆっくりだったり
ちょっと考え事をしていてボーっとして、周囲に追いつけないことがあったり…
それ自体に問題はなくても
なんとなくプレッシャーがかかることがあって。
小さい子でも
オトナでも
それって変わらないんですよね。
そこをうまくすくいあげ
大丈夫だよってなだめてあげる作品なので
この本を読んでホッと安心する
子どもも、そしてもちろんオトナも
多いと思います。
産経児童出版文化賞(産経新聞社賞)も受賞しているそうで
大人ウケというか一般受けもしているようですね。なにより、なにより。
(ぶっちゃけ、賞がどうこう、と書くのはあまり好きではないですけども
とりあえず賞で有名になっていれば、人の目に触れる機会も増えるし
長く売れる可能性が高いんですよね★)
絵はダイナミックで
わざとの塗りムラや塗り残しなど
粗く粗く描いています。
おおらかに「気にしない、気にしない」って言ってるみたいw
色遣いもやさしくてやわらかい色が多いので
ちょっと悲しい文章のときでも
気持ちが尖ったりすることはありません。
本全体で、ああ残念だな…と思ったのは
ミリさんの子ども時代の思い出とメッセージが別紙に印刷されているのですが
別紙だとなくなっちゃう可能性がある(というか高いかも★)なこと。
これ
後ろの見返しのページとかに白抜き文字(真っ白じゃなくオフホワイトならなおヨシ!)で
フツーに印刷しちゃえばよかったのにー。
絵本と同じくらい
「ええ話やー!」なので
この本を書店で見る機会があったら
ぜひ、この思い出話も読んでみてください。
ミリさん同様、ワタシも
「長く読みつがれる絵本になることを願って」います。
